●長野県 松川源流の温泉調査  (長野県上高井郡高山村奥山田) 2012.10.13

10月13日(土)、14日(日)
佐藤じろさんと
一日目、松川源流の温泉調査
二日目、万座周辺の取りこぼし掃討作戦Part1を実行

0700 万座温泉空吹駐車場 集合
軍議により 一日目を松川源流域の調査に決定
ルートは七味温泉〜山田峠を抜く壮大なプランで松川源流を総ナメする。よし行くぞ〜

10/13(土) 曇り一時雨 のち快晴

1. 金山平 No.4 砂防ダム上より湧出 
  19.5℃ pH4.32 EC1.69
温度のある鉄泉系と冷たい硫黄泉が混じる混合泉
野良ぽい雰囲気だが、初っ端からいい感じの湯だ。

 金山平 No.3 砂防ダム上 右岸からの沢水
  12.1℃ pH2.64 EC1.40
決定打不足でノーカウント

2. 金山平 No.2  No.1手前に広がる染み出し
  21.9℃ pH3.50 EC1.44
鉄泉系と硫黄泉が混じる。微妙だが、ネガコンとの温度差もあるしカウント。

3. 金山平 No.1 金山平の大本命
          32.6℃ pH5.10 EC1.69
湯量、泉質とも想像よりしっかりとした硫黄泉、この出会いだけでもここまで来た価値十分あり、あびましょう!!

   上田さん、トリガーとなる情報ありがとうございます。
こんなオーラを放ちながらも、今まで風呂屋の目を逃れてたいたことが、不思議だ・・・


 
**ネガティブコントロール** 
N36 39.908 E138 29.882 松川のデータ  9.1℃ pH2.12 EC1.16

さて、ここからが本番、松川の真骨頂はこの先にある。
武士が斬り込みに行く心境で横手山鉱山跡まで松川の遡上を開始。(下流から勝手にNo.を振るがレポはキャッチ順)

4. 松川源流鉱泉群 No.1 砂防ダム脇から湧出
      33.3℃ pH5.54 EC2.21
湯量の少ない硫黄泉、コンクリートの壁に湯の華が付着
自然すぎて遠目からは白ペンキと思った。触れてみるといい湯ではないか!!

5. 松川源流鉱泉群 No.2 小さな湯だまり
    29.7℃ pH5.63 EC2.41
No.1の硫黄泉よりはややインパクトが弱い感じ

ここだけでも
ここの沢、只者ではない感じ・・・

岩の間からちょろちょろ鉄泉
     10.6℃ pH4.06 EC0.34
野良すぎノーカウント、  あれ・・・じろさん、コツコツ拾ってます。 ここが師匠の凄いところです。
今考えてみると野良Feはここだけ、実は貴重な松川固有種(泉)か?! 既に手遅れ・・・

松川上流の雰囲気
    
像は綺麗だか、調査中しっかり景色を楽しむ余裕はない。


6. 松川源流鉱泉群 No.3 黒色沈殿の湯

       17.7℃ pH3.99 EC3.32
下からプクプクと地味に湧く硫黄泉 何かと反応して黒色ppt、 粒子が細かいので毛穴も埋まり、洗っても肌に黒色が残る。  何かに近づいていく予感、、、

7. 松川源流鉱泉群 No.4 酸性泉の滝
  9.5℃ pH3.26 EC0.21 
チャツボミゴケも生息しビジュアル的にも美しい滝
湯口エビデンス不明だがカウント

8. 松川源流鉱泉群 No.6 薄いオレンジ色岩肌を流れる酸性泉
  9.0℃ pH2.25 EC0.92
シンプルな酸性泉
、これも湯口エビデンス不明、一応汲んでカウントした。

9. 松川源流鉱泉群 No.7 斜面上に湧く硫黄泉
    30.3℃ pH2.11 EC2.18
泉質、香りのいい硫黄泉 松川源流の中では一番の素性でしょう。 析出物で出来たミニ白い滝が純白に輝き美しい

10. 横手山鉱山跡 Y No.1 坑穴より湧く硫黄泉
     26.8℃ pH2.08 EC2.02 
酸味を持つ硫黄泉、ついに、ついにキタァーーーーーー最大のボスキャラ出現

   じろさんも完全にイッている。
大きな出会い。これがあるからやめられない。人のトレースでは味わえない感動がそこにはにある。 
しょうもないホームページだが、自分が伝えたい最大の感覚はこれです。

11. 松川源流鉱泉群 No.8 岩影から湧く硫黄泉
  13.9℃ pH2.23 EC1.07
この沢では普通の硫黄泉になってしまう。

12. 松川源流鉱泉群 No.10 析出物が目立つ硫黄泉
    9.7℃ pH2.26 EC0.93
見た目は派手ではあるが析出物と枯葉のコラボが下品、泉質のインパクトも少し弱い

これより上流 N36 39.417  E138 31.456   1530 ここが本日の調査の終了点 標高1912m (GPS読み)
なんと、山田峠に抜ける登山道が見つけられず、確実に帰還出来る選択で、まさかまさか松川大返し

13.  松川源流鉱泉群 No.9 ひっそりと湧く硫黄泉
  10.1℃ pH2.80 EC0.63
行きにロストしていた硫黄泉、ここの沢では普通の泉質

14.  横手山鉱山跡 Y No.2 滝上部にある横手山鉱山跡に湧く酸性泉のおこぼれ
  9.7℃ pH1.41 EC3.70
飛沫が目に染みる結構強烈な酸性泉、坑穴のエビデンスを確認出来なかったのが心残り。
(いゃ、アタックルートも決まり雪が解けたら再チャレンジと決定した)

15.  松川源流鉱泉群 No.5 斜面から落ちる酸性泉
  14.2℃ pH2.01 EC0.89
特徴のない酸性泉 結果、下りの大返しがあったお陰で13. 14. 15.を拾うことが出来た。

立つ、勝利の喜びをかみ締める。

もうすぐ金山平、明るいうちに戻れて良かった〜安堵感が込み上げてくる。

※ 松川は鉱泉の出現が小刻みで歩いていて飽きない沢であった。
難しい滝もなく、沢は滑りにくいので歩きやすい。
硫黄泉に近づくと匂いがしてくるので何かあると気が付くことができた。

16.  熊の湯平床の湯 ほたる温泉 志賀パレスホテル (長野県下高井郡山ノ内町志賀高原) 800円 (割引券プリントアウトで500円だって)
 45.9℃ pH6.87 EC0.07
MTMM 成分総計86.7mg/L
ほとんど特徴が無い湯、造成泉か??  だが冷えた体を温める貴重な一湯

最近、有料施設が本当に有難く感じる。文明っていいな!!

万座温泉 空吹前駐車場で車中泊
カップ麺を食べ
軽く明日の打ち合わせをして本日終了
10時間に渡る緊張と集中力の調査、体ボロボロ、疲れた。

万座温泉に泊まると言うと響きはいいが、実態は車中泊であり、温かい湯は上の一湯だけですから・・・
調査以外は質素そのものです。
家族のみなさん、決して癒しやくつろぎ旅行では御座いません。ご理解下さい。

Ver.1.0  2012.11.03 アップデート
Ver.1.1  2012.11.10 一部修正、追記


Back Home