浅間山周辺の鉱泉調査+α   2015.05.30〜31

5/30(土)〜5/31(日)
じろさんと浅間山周辺の鉱泉調査+αをしてきた。

金曜日夜行移動
浅間山 南山麓駐車場で車中泊(ベースキャンプ)

野馬取湯の平林道

浅間山荘駐車場へ移動
(夜間閉鎖しているが日帰り登山客は無料駐車場がある)

2015.05.30(土) 晴れ
Fast stage
0830活動開始 浅間山荘発
浅間山 噴火警戒レベル1



蛇堀川の鉱泉水調査

沢床がオレンジ色、いきなり挑戦状を叩き込んできやがったな。
一つ一つ謎を解き明かしてやるぜ。



まずは登山道を登り一番高い所に湧く鉄汁を取りに行く

  山屋やってます〜
今週のファッション 
ジャケットはノース、中身は沢対応のFT(finetrack)、足回りはノースのウルトラファーストパックミッド GORE-TEX NF01421
帽子はノースのゴアハットでキメ。


今回からGPSの機種変更
ガーミン60からヤフオクでゲットした62SCJを実戦投入。
内蔵地図には大枚を叩き日本高精密地形図をぶち込んだ。

 ここで水線がなくなる。ホットしたょ。



1. ギッパ鉱泉(1) 軽く地獄地帯の弱酸性水
 11.5℃ pH5.07 EC0.81
無色透明微酸味無臭 液体とは別に周辺から弱いH2S臭あり



2. ギッパ鉱泉(2) 勢いの弱くなった鉄山湧水
   8.1℃ pH5.83 EC0.25
全体像                                            無色透明薄い鉄味微鉄臭
登山者の写真でよく見る鉄ドームは勢いを失い弱まっていた。
(今回出動のトリガーはこれだった)
↓↑
参考Webページ Nature Log  "赤い池と赤い沢" 貴重な情報に感謝します。

 

沢の雰囲気
  
(1)(2)周辺のH2S濃度はMax2.0ppm



登山道からの人目を避け
- ディフェンスラインを下げ(1)(2)の混合泉浴び
  18.1℃ pH6.03 EC0.25
冷たい鉄泉 なんとなくサラ感 天気がいいからバリバリやる。 気持ちいぃ〜

 

 
熊、、、出現騒ぎになったが別の獣だった。 こいつは人なっこいヤツだった。
むしろ赤い服の人の方がクマだろう(汗)



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派手なオレンジ沢床の確認へ
  鉄汁ブシャーキタァー



鉱山跡ぽい風景
3. 長坂鉱泉(1) 滲み鉄汁-1
 10.9℃ pH6.64 EC0.28
無色透明鉄味微鉄臭


4. 長坂鉱泉(2) 坑穴(?)ドバドバ鉄泉-2
 7.7℃ pH6.68 EC0.24
無色透明鉄味微鉄臭
試掘坑か? かなり虫が発生しているが大好きな穴からドバドバでハイテンションになり浴び。

蛇堀川の隠れボスキャラと言っていいでしょう。
実に素晴らしい穴だ。



- 蛇堀川に合流する別の沢水を確認
 13.8℃ pH7.27 EC0.01
無色透明無味無臭 美味しい沢水 調査パス
何も無くて良かった。万が一何かあったらここから先、前進する気力は無かったわ。
オッサン二人、夏場の登山系は苦手です。
 


不動滝 
 沢水濁り弱くなる。

一ノ鳥居辺りから直接蛇堀川に突っ込み、沢歩きをしながらチェックをする。
 一旦沢は 、ほぼクリアになる。
山荘を出てすぐの沢には明確な着色があった。ここは透明。。。。と言うことは
この間に何かあると言う事。 やってみなはれ。



5. 沢の脇の鉄汁
  11.4℃ pH7.13 EC0.19
薄い鉄泉
 


6. 沢の脇の鉄汁
 11.4℃ pH6.97 EC0.19
薄い鉄泉



7. 沢の脇の鉄汁
 10.6℃ pH7.03 EC0.10
薄い鉄泉
↓↑
- 沢水ネガコン
13.5℃ pH7.10 EC0.13
ほぼ無色透明無味無臭
この位の染み出し程度だと沢床はまだオレンジ色には着色されない。

5〜7は、はぐれか野良Feレベル
ボスキャラはまだ下流にいるはずだ。
いた。↓



8. 沢床より湧出の鉄
  8.3℃ pH7.35 EC0.36
無色透明微炭酸+鉄味鉄臭
ここから沢床はオレンジ色に着色。  第1ボスキャラ (下流から来るとラスボス)
 


9. 8.横の染み出し イジケ鉄
 10.1℃ pH7.29 EC0.29
無色透明微炭酸+鉄味鉄臭  近くだが念の為拾う
 


- 沢のアビスポ
12.8℃ pH7.31 EC0.18
クールダウンには丁度いいが、大量の虫、アブ。落ち着いて入浴できなかった。



10. 沢の脇鉄汁広がりジュワー
 8.4℃ pH7.38 EC0.28
無色透明微炭酸+鉄味鉄臭
この辺りから何となく角間川チック



11. 源泉タンク横の染み出し
 12.7℃ pH7.50 EC0.27
無色透明微炭酸+鉄味、鉄+微鉱物臭
 


12. 源泉タンク下部 湧出
 9.4℃ pH7.42 EC0.38
無色透明微炭酸+鉄味、鉄+微鉱物臭
しっかり湧出 ラスボス
 


1500調査終了
沢床の着色があったり無かったりで
確認、謎を解きながら前進する調査のスタイルはなかなか楽しかった。
次は山荘より下部の沢に地上部隊を投入するか、一旦忘れるか??


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○ 天狗温泉 浅間山荘 800円 (長野県小諸市甲又)
単純鉄冷鉱泉 Fe2(+)56.7mg 溶存ガス成分 遊離CO2 985.8mg (H19)
  48.1℃ pH6.65 EC0.47
赤茶色濁り微鉄味僅かに鉄臭 弱いスベ感。 なるほど拾っていた鉄泉が加熱されるとこんな感じになるのね。
ただし、劣化が激しくCO2の泡付はなかった。

宿に移動
菅平高原 国道406脇の駐車場(激狭トイレ付)で車中泊 夜雨
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2015.05.31(日)曇り後晴れ



0700活動開始
Second stage
前回調査を終了した地点の上部へ
仙仁川 C16上部の沢 (長野県須坂市大字仁礼)



13. 砂防ダム上部左岸付け根染み出し
  10.1℃ pH5.04 EC0.41
無色透明極僅かに酸味無臭
↓↑
- 沢水ネガコン
10.6℃ pH5.55 EC0.06
上流からの沢水が混じると少量の白濁ppt(Ca成分か?)が生じ、ここを起点に尾引く。 ECの差がポイント。ありがたく頂く。

 

毎度毎度の沢登り
 



C16上流域参考データ
・右俣
   11.2℃ pH5.39 EC0.17
沢床に白色沈着はあったが何らかの、長年の化学反応?の蓄積か、 明確な湧出ポイントはなかった。 適当に諦める。
確実な沢歩きが予想されたので本日の足回りはモンベルの沢トレッカーに変更した。
モータースポーツと同じでタイヤ選び(足回り選択)は大切だ。 



・右俣支流
  10.9℃ pH5.89 EC0.06
綺麗な苔生す沢 パス
 


・左俣 滝手前
  10.5℃ pH6.03 EC0.06
美味い水じゃん、滝手前でやめた。

 

引き返す
  
格闘シーン1.2.3 鉱泉探しも楽ではない。

上流域を調査するが決定打不足
No.13.の1本のみ
 


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14. 仙仁川鉱泉群 大鉄塊 上部テーブル湧出口
  12.3℃ pH5.81 EC0.53
無色透明微鉄味微鉄臭         前回下を通過し拾いそこなったブツ
じろさんのさりげない提案で確保できた。心残りが解決、これで仙仁川は卒業だ。

参考ページ :  原始温泉の旅 仙仁川 mixi 凸鍋凸さん 貴重な情報をありがとうございます。



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高原らしい風景で記撮、しばし景色に見入り休憩、気持ちいい。



○ 未利用源泉
  13.9℃ pH6.26 EC0.22
無色透明微鉄味微温泉臭
じろさんに案内して頂き、めでたく一本  -2の源泉は消えていた。



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Third stage
シズカスキー場跡へ(白根硫黄鉱山跡)再調査 (群馬県吾妻郡草津町大字前口)
因みに前回は2011.11.19〜20 約3年半ぶりの訪問
 


- 林道入り口の湯溜まり
 20.7℃ pH4.14 EC1.48 測定のみ
無色透明微酸味無臭  まだ出ていた。 ここに躊躇なく浸かれる人、入隊待ってます。



水路に入り
-  沢水ネガコン
  16.7℃ pH2.66 EC7.53
無色透明強酸味無臭  このスペックだけで十分、温泉水だ。



- 沢上部 不気味音を伴う酸性水湧出口
 17.6℃ pH2.66 EC13.74 測定のみ
微黄色透明強酸味無臭 前回はここで汁気が消え調査を終了したポイント。
今回はここから上流、、、あれ、水がある。。?! 沢床が赤いじゃん !! 
こんな話し聞いてないょ〜 湯元確認の為さらに前進しなくては・・・
自噴している強酸性水に触れると沢床は透明になる。



16. 沢床赤の元湯-1 シズカ神お告げ鉱泉(1) (元湯から下流の沢床は赤色の沈着)
 11.9℃ pH4.24 EC0.14
無色透明僅かに酸味無臭 そんなオーラの強い湧水ではないが
アピール度は満点だ。
↓↑
- 上流沢水ネガコン(沢床まで透明)
 11.17℃ pH4.61 EC0.02
無色透明ほぼ無味無臭
↓↑
念の為、さらに上流部を確認
- 沢水ネガコン(沢床まで透明)
 11.2℃ pH4.79 EC0.01
無色透明無味無臭
ここで終了、引きの銅鑼。

一歩一歩慎重に



帰りに
17. 沢床赤の元湯-2 シズカ神お告げ鉱泉(2)
 10.9℃ pH4.18 EC0.20
無色透明僅かに酸味無臭  よく観察するとここからも出ている。
湧出量的にこれがボスキャラだ。



- 少し下のアビスポ 聖なるシズカの溜まり
  12.9℃ pH4.13 EC0.23
何かに採りつかれている。
無色透明僅かに酸味無臭 サラサラ感あり。 虫もいない。晴天の下 スッキリ。
オッサン二人、自然を満喫している〜

  
蛇堀川とはまた違う雰囲気の赤い沢床。 自然が織りなすケミカルアート、不思議でおもろい。
これがあるから風呂屋はやめられない。

 

 こんな遺構にめちゃくちゃ弱い



15. 石積ダム下部 木の口より酸性水
  16.5℃ pH2.95 EC10.02
微黄色透明強酸味無臭        前回の取りこぼし
先に位置のみマークしていたので15.になっている。

 

水路
 
 


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- 別の沢水を確認
  9.3℃ pH4.61 EC0.12
水オーラ弱し 疲れたし、やめた。

機転の利く提案からの再調査で3本を稼いだ。ナイス!ラッキーじゃ
1630調査終了。



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癒しタイム
○ 温川温泉 白雲荘 目の湯 600円 (群馬県吾妻郡吾妻町須賀尾)
  浴槽湯口 37.9℃ pH7.70 EC4.84
Na,Ca−塩化物・硫酸塩泉  メタほう酸78.4mg 総計3.04g/Kg (H25)
無色透明微塩味微温泉臭 薄い膜に包まれる様な浴感あり
無人管理の入浴施設、宿は休業状態のようだ。
少し温めだがのんびり浸かれて実に心地よい。仮設風の浴舎も良い。気に入った。

 

駐車場横の汲みスポ
 32.4℃ pH6.90 EC4.77
麦粒腫(ものもらい)を患っている人のお土産に汲む。

 


ランデブー走行中



榛名ドライブインで夕食をして解散。



投入したGPSは日本高精密地形図のお陰で視力が0.8→2.5になった感覚。よく見えた。
CTスキャンが64から1回転128スライスの分解能力を身に着けた感覚。
なかなか良い斬れ味を体感できた。これは良い!
悪魔の誘導装置にウットリ。にんまり。

では、浴びましょう。

2015.06.07 アップデート


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