●群馬県 万座周辺の取りこぼし掃討作戦Part 8 横手山鉱山編+α

10.24(土)〜25(日)じろさんと万座周辺の取りこぼし掃討作戦Prat8をやってきた。
金曜日夜行移動
万座 空吹き停で車中泊
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1日目 10/24(土) 晴れ
横手山鉱山跡 酸性湧水の調査

0720活動開始

移動
国道292の駐車スペースに車を止め
0805 降下開始 (標高2087m)
  いざ参らん。
通過する度に下見を重ねていた。準備は万端、いよいよ本番だ。

 すげー傾斜だ。

  天気は上々、勝てるか!?

 
覆道が段々と離れていく・・・

 途中藪漕ぎもしながら

植樹緑化活動用に最上部からロープが張られており
1867テーブルまでは有線誘導でアクセスできた。


0850 1867テーブル着

横手山鉱山跡 (長野県上高井郡高山村大字奥山田)
 D坑跡上部を確認
汁気ナシ、ここから上はパス。

〇001 D坑 酸性水
  8.4℃ (pH1.63) EC4.07


無色透明強酸味無臭 サラ感
穴は土砂で埋もれているが上部からさらさらと流れあり
松川を酸性川にしている最上部にあるぶん投げ水はこれ
※ここでpH計の電極不良、測定値は帰宅後自宅の予備器で測定。(*.**)と記
現地で浴びサンプルなしとなってしまった試料は味覚的感覚でpH値を記載した。

参った。肝心な時にぶっ壊れやがった。ネガコンが取れなくなるのが痛い。

〇002 旭四坑 酸性水
  13.2℃ (pH1.62) EC5.04
無色透明強酸味無臭 サラ感
周辺には独特の鉱山廃水臭が漂う。 横手山鉱山廃水では一番の湧出量、最強の酸性水だ。木組みの側溝にドバドバ導水。

 
横手山鉱山跡のボスキャラだ。  実に素晴らしい。

〇003 旭四坑近くの野良酸性水
  13.3℃ 味覚的感覚pH2前後 EC4.35
無色透明強酸味無臭 じわぁ〜と染み出ている。 もちろん確保。

〇004 熊笹地帯に湧く野良酸性水
 11.4℃ 味覚的感覚pH2-3 EC3.92
無色透明酸味無臭
無名坑アクセス途中、流れを追ってコンタクト。

〇005 沢横ミニ苔団地 酸性水
 10.7℃ 味覚的感覚pH2-3 EC2.56
無色透明酸味無臭

〇006 無名坑No.2(仮) 酸性水
   11.4℃ 味覚的感覚pH2前後 EC3.16
無色透明強酸味無臭
無名坑近く、奥のポケットから湧出している。

〇007 無名坑(オフィシャル) 酸性水
  13.2℃ (pH1.70) EC3.64

 
無色透明強酸味無臭 サラ感
一見湧出量は少ない様に見えるが
鉱山内を流れる沢の合流点ではしっかり滝になっている。見掛けよりズボズボ地帯ではない

〇008 苔もっこり 酸性水
 12.5℃ 味覚的感覚pH3-4 EC3.50
無色透明酸味無臭
無名坑の下部にひっそり湧く野良溜まり

〇009 沢横 岩間染み出し酸性水
 12.0℃ 味覚的感覚pH3前後 EC3.38
無色透明酸味無臭
野良系

この辺りの風景
 綺麗な沢水に見えるが実はとんでも酸性水沢。

〇010 沢横 岩下染み出し酸性水
 12.5℃ 味覚的感覚pH3前後 EC3.19
無色透明酸味無臭
野良系

〇011 滝横 染み出し酸性水
  12.0℃ 味覚的感覚pH3前後 EC2.90
無色透明酸味無臭 右岸の変色が染み出し痕
野良系
↓↑
ネガコン沢水
(12.9℃ 味覚的感覚pH2前後 EC3.61)
沢水の方が強力だ。

〇012 滝横染み出し酸性水
  11.5℃ 味覚的感覚pH5前後 EC0.68
無色透明僅かに酸味無臭          少し下の苔団地
酸味が弱く僅かに鉄分を含む野良系

〇013 ミニ苔団地染み出し酸性水
  11.0℃ 味覚的感覚pH5前後 EC0.40
無色透明僅かに酸味無臭
酸味が弱く僅かに鉄分を含む野良系+苔付

残置ロープを使い斜面を下り松川本流へ
 
懐かしい景色が広がってきた。
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松川に出る。

ほぼ鉱山廃水で出来ている滝。滝下で混合泉として前回確保済。

〇014 左岸岩肌 弱い酸性水
  12.5℃ 味覚的感覚pH5前後 EC0.69
無色透明微酸味無臭 弱い酸性水+微鉄味
前回の取りこぼし。滝を下りた所で一つ確保、良かったねじろさん。

 硫黄の香りが強くなると温泉坑に到着だ。

〇015 松川 横手山鉱山跡温泉坑 通称"狸穴" 再訪
  26.6℃ (pH2.02) EC1.88
無色透明酸味硫化水素臭       穴内は大量の白濁ppt溜まり
浸かると沈殿物のジェルに包まれる。体感で30℃位、慣れると心地よい。
3年振りだ、本来前回確保済だから調査範囲外パスなんだが、穴に浸かる像がどうしても欲しくて
強引にじろさんを滝下まで引きずり降した。

気持ちいい穴だからとそそのかし、じろさんも浸かる。

言わずと知れた温泉坑ではある。上部の酸性水はパスれても
温泉坑は名の通り温度がある。風呂屋にとっては実に厄介な位置にあるよな。。。気合いで是非 !! 狸穴へ挿しにいきましょう。

ここへは主に松川を遡上する松川ルート、山田峠から下る山田-裏山ルート、鉱山側から下る植樹-上田ルートの3ルートがあるが
今回は植樹-上田ルートを選択し使用した。因みに再訪しろと言われたら次は"山田-裏山ルート"でチャレンジしてみたい。

昼飯後、現在の標高1733mから
 GARMIN 62SCJ
国道292の降下地点2087mまで大返しをする。

-016 右岸の酸性硫黄泉の染み出し
 14.1℃ 味覚的感覚pH2-3 EC1.12
無色透明酸味微硫化水素臭
念の為に拾ったが前回の調査で確保済、ノーカウント。

松川合流点 滝下ネガコン
 (10.2℃ pH N/A EC0.56)
ECの振れが小さい、合流地点より松川上流は酸性度が弱そう。
pHを計れなかったのが心残りだが、この為に再訪は御座いません。
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戻りも滝の右側をロープで巻き
鉱山内の沢を遡上。取りこぼしがないか確認しながら前進する。

横手山鉱山沢(仮)
〇017 野良酸性水染み出し
 10.7℃ (pH1.93) EC2.77
無色透明酸味無臭、とにかく汁気は片っ端から拾う。

〇018 斜面湧出酸性水染み出し
 13.6℃ (pH2.29) EC1.30
無色透明酸味無臭、地質上染み出し程度でも酸性水になっている。

〇019 野良酸性水染み出し
  12.9℃ (pH2.04) EC2.00
無色透明強酸味無臭

〇020 岩下 野良酸性水染み出し
  9.4℃ (pH1.75) EC3.06
無色透明強酸味無臭       変なもじゃもじゃの湯の華。

 一応、溜まり があるからやっておく。

 
D坑に戻って調査終了。     おっさん二人、自然相手によく闘っているわ。

1420  限界寸前のパンパンな筋肉を休め小休止
1430 1867テーブルを後にする。
 
復路、怒涛の登り開始だ。

 ロープを頼りにゆっくり前進

 
覆道が 神殿の様にそびえている。

 あと少し、ここから直登した。

1550 国道292降下地点2087m着
 
あっ〜疲れた。            少し遅れてじろさんも無事に到着、ご苦労さん〜
※今回から投入したオモチャのトランシーバーが意外に役に立った。
採用ってことで。。。じろさんは赤の方を使って下さい。

尚、調査活動にあたって
トリガーとなり、参考、像でイメージを作る事が出来たのは裏山の探検隊さんのブログ。
鉱山の詳細なデータは上田さんから頂きました。有りがたい貴重な情報の提供に感謝致します。
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清めの湯
〇 万座温泉 白鐵の湯 万座亭 1000円 (群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉)
  60.0℃以上 味覚的感覚pH2-3 EC2.25
無色透明酸味キシ感硫化水素臭→浴槽で白濁 ツル感
さすが人気宿、入浴客どっさり、落ち着かない。記撮もできない。
分析表欲しさに新規をチャレンジしたが、ゆったり浸かるには常に穴狙いだな。いかんブレてしまった。
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2015.10.25

                      2015.11.01 アップデート


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