栃木県 那須岳周辺のフォローアップ調査-3   2015.11.28〜29

じろさんと
栃木県 那須岳周辺のフォローアップ調査-3 をしてきた。

冬型が発達し本来、那須での調査活動は中止にするべきであったが
2週間前も雨でサスペンドした経緯があり、"2回連続のスライドは出来ない"と冷静な判断を失い
強引にプランを実行してしまい、1日目はどんでもない雪の中の行軍となってしまった。
調査どこではなくなり、大きな判断ミスを犯してしまった。 反省、反省。

11/27(金)夜行移動 道の駅那須高原友愛の森で車中泊

11/28(土) 山中は終日雪/下界は晴れ
毘沙門沢の温泉調査 (那須郡那須町)
0730 活動開始
0810 北温泉上部の駐車場発
 北温泉はいい雰囲気出ているじゃん。

 緩いところを狙って降下。
まともならこの光景を見て退散だよな・・・・

 入渓、あっ ! 沢がヤバい事になっている。

 下流は砂防ダムまで確認。

 雪でどこも同じ風景に見える。
上流目指して、さあ前進。

- 沢の中間部 ネガコン
 (6.5℃ pH6.14 EC0.45)
足回りはモンベルサワトレッカー、モンベルゼロポイントアルパインパンツ
インナーにFTの沢シャツ、タイツ、アウターはお気に入りのFTのジャケット。
長い沢歩きを読んでサワトレッカーをチョイスしたが、フェルト底のソールに雪がこびり付いて大失敗。

○001 毘沙門沢鉱泉 
酸性硫黄冷鉱泉
  6.2℃ pH1.58 EC3.70
無色透明強酸味硫化硫化水素臭
かなり遠くから臭ってくる強烈硫黄臭
硫化水素濃度2.0ppm  これを拾えて良かった。全損は免れた。

 この積雪量で、ダメだこりゃ〜 。 今頃気が付くな ! !

- 沢の分岐地点ネガコン
 (6.8℃ pH3.33 EC0.51)
万歳〜  また、来い!とネガコンが申しております。

   太平洋側は青空が広がっていた。
適当に斜面を登る。GPSパワー借りまくり。

  完全に冬山の様相だ。

  お疲れ〜

 この滝も、挑発してくれてんじゃんょ !

1455 駐車場着
※本日はこれ1本、脱出ルートを考えるのに必死で
現地で浴びる気にもなれん。雪の中の沢、もぅやらんぞ。
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○ 八幡温泉 絶景 一望閣  700円 (那須郡那須町湯本)
単純泉 利用源泉 大丸No.1〜15混合泉 総計876mg/kg  遊離 メタケイ193mg   S59年
    42.1℃ pH6.59 EC0.80
ほぼ無色透明無味無臭 微ツル感
手先足先にジワァ〜。あぁー生き返る〜
下界は憎たらしい位に快晴じゃん。




○ 那須温泉 リゾートホテル ラフォーレ那須 1100円 (那須郡那須町湯本)
単純酸性硫黄泉 利用源泉 県北15 稲川1-4号、苦土稲川1・2、稲川噴気2号 混合泉
総計 0.759g/kg  H(+)1.0mg   遊離H2S 125.0mg   H17年
  39.7℃ pH6.90 EC0.97
無色透明微渋味微硫化水素臭
フロントが一瞬躊躇ったが問題なく浸かれた。酸味は感じられなかった。

道の駅 明治の森・黒磯で車中泊
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11/28(日) 概ね晴れ(時々小雪)
0730 移動

スッカン沢の温泉調査 (那須塩原市)
0800 路肩に車を止め活動開始



※ 始め林道ゲートが開いていたから車で突っ込んだけど、少し前進したところで
とんでも悪路で退却。この道はランクルやジムニーでもキツそうだ。
路肩に戻して徒歩でやり直し。。。。


しかし、積雪路面を観察すると前日or当日に出来たと思われる自転車のタイヤ痕。
同業者? 目的は何だ? 変人っているもんだな。

1030 入渓

 

- 砂防ダム付け根 染み出しクサレ鉄汁
オーラ弱し
 8.2℃ pH6.96 EC0.07
パス

- 支流 ネガコン
5.0℃ pH5.28 EC0.45
この沢のECは概ね0.4-0.5台

- 本流 ネガコン
 (5.2℃ pH4.06 EC0.34)
スッカン沢と言う事でマメに計測中・・・

○B001 岩間から染み出し鉄汁
  12.1℃ pH5.25 EC1.87
無色透明微鉄味微鉄臭
なかなか素性の良い鉄泉だ。僅かにCa分の析出痕もあり。

○B002 対岸壁面上部から染み出し鉄汁
  8.7℃ pH5.93 EC1.70
無色透明微鉄味微鉄臭  ちょろちょろ。

○B003 岩肌染み出しCa汁
 8.5℃ pH6.30 EC0.85
無色透明キシキシ感味無臭
硫黄汁かと思ったら、この白色pptは多分Ca分。珍しい光景だ。

- 本流 ネガコン
 (4.7℃ pH4.63 EC0.55)

○B004 しっかり染み出し鉄汁
  9.2℃ pH4.95 EC1.08
無色透明鉄味微鉄臭
鉄泉が小さな沢になり本流に流れこんでいる。沢床の着色具合が良く判るシーンだ。

 一瞬、綺麗なナメ床が現れる。

- 小さな支流 ネガコン
8.6℃ pH4.89 EC1.16
ECは振れていたが、、、パス

- 支流入口 ネガコン
5.2℃ pH3.35 EC0.58
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- 支流 調査エンドポイント(1)
ネガコン
 4.6℃ pH3.31 EC0.37

- 支流 調査エンドポイント(2)
ネガコン
 (6.2℃ pH2.74 EC0.66)

(1)(2)共に沢水、弱酸味あるが決定的な湧出穴は確認出来ず。
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調査域本流に戻って
 


○B005 モンスターマウス 染み出し鉄汁
  7.7℃ pH3.82 EC0.51
無色透明微酸味微鉄味                抉られた様な壁面からちょろちょろ。

- 小さな支流 ネガコン
 (6.7℃ pH3.57 EC0.59)
じろさんが追いたがった流れ、ここでパス。

○B006 鉄泉ミニ沢
 弱いボスキャラかなぁ・・・
溜まり  7.0℃ pH3.55 EC0.38
湧出口 7.3℃ pH3.50 EC0.30
無色透明微酸味微鉄臭
浸かれる溜まりがあった。しかし、寒さに負けた。

○B007 滝下の小穴から湧出 鉄泉
  7.4℃ pH3.91 EC0.31
無色透明微酸味微鉄臭
昔誰かがちょいと突いたのかな? 自然にしちゃ良く湧出している。

 この滝を左岸から巻きの〜

 寒さに負けず、気合い浴びの勇姿を
人ドローンで記撮してあげた。

- 本流 調査エンドポイント
ネガコン
 (4.0℃ pH3.87 EC0.15)
沢床の着色が無くなり調査終了と判断。

戻って↓を拾う
○B008 岩肌 染み出し鉄汁
  7.2℃ pH3.73 EC0.39
無色透明極弱い酸味微鉄臭             ちょろちょろ。

※なんだかんだで8本。
ズバリのボスキャラは現れなかったが、これでスッカン沢は卒業します。
なにしろ入渓までのアクセス路がたまらく長いのがイャだ〜
本流と言っているが実際はどれが本流かは不明。
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- 三口砂防ダム下 
ネガコン
 (7.8℃ pH3.66 EC0.24)

1425 頼りない林道に戻り帰路に付く
 木がぼーボー
歩きにくいたらありゃしない。
 

- 帰り道 林道を横切っていた
沢水 ネガコン
 (6.6℃ pH3.60 EC0.36)

 じろさんのアイデアで記撮。



1645 路肩駐車場 着
辺りもすっかり暗くなり The END.
確かに沢全体が弱酸性の沢ではあった。なるぼと、すっぱい沢→スッカン沢 ? !
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○ 小滝鉱泉 渓谷の一軒宿・秘湯小滝鉱泉 500円 (矢板市平野)
第2条 メタケイ酸で該当 124.9mg  総計 0.532g/kg
H(+) 0.2mg  Fe(2+) 0.2mg  Fe(3+) 6.2mg  H23年
  43.7℃ pH4.05 EC0.31
最近お約束、得意の板めくり              薄褐色濁り極弱い酸味微鉄臭
県道から宿に向かう林道は夜道を走っていると、とても不安になるが
明かりが見えると、やっていて良かった〜と感じる。この林道は秘湯感を出す演出なのか?
冷えた体、調査活動後の一湯は格別だ。
女将さんもまだまだヤル気マンマン。建屋も綺麗に保たれており気分が良い。

那須の調査、次はもう少し早い時期にV字作戦を敢行して、とっとと決着を付けましょう ! !

では、浴びましょう。

                                   2016.01.08 アップデート
                                   2016.03.06 一部追記


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