シーズン7 千葉の沢の鉱泉調査(4)+α 2016.02.27〜28

2016.02.27(土)〜28(日)
じろさんと千葉県南房総市の沢の調査をしてきた。

金曜日夜行移動
佐久間ダムの駐車場で車中泊  曇り
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2016.02.27(土)晴れ 5℃
0830 調査開始
無名の沢 通称:青木沢 (千葉県南房総市富浦町)

※始めから沢水の色は薄っすら緑色系、怪しい雰囲気はあった。
でもなかなか硫黄析出は現れない。

歩き始めて1時間でファーストコンタクト。
1. 岩肌微量染み出し 硫黄
  10.5℃ pH8.04 EC0.84
僅かに色付透明微玉子味微硫黄臭
始めは幻覚と思っていたが良く見ると本物の硫黄汁
全損ムードが漂っていたので嬉しい1本目だ。しかし、悲しい事にここはブロックB、湧出量が微量。。。。

2. 岩肌微量染み出し 硫黄
  12.9℃ pH9.42 EC1.16
極薄い黄色透明微玉子味微硫黄臭         仲良く2ch. で分湯。

3. 地面溜まり微量染み出し 硫黄
 8.5℃ pH9.03 EC2.40
極薄い黄色透明微玉子微塩味微硫黄臭

  周辺に数 ヶ所水中硫黄泉あり


4. セミ水中溜まり 硫黄
  10.4℃ pH8.28 EC2.90
淡黄色透明微玉子弱塩味微硫黄臭
※辺りは硫黄臭が漂う良い雰囲気。

沢水ネガコン測定
(7.0℃ pH8.43 EC1.23)
おぃおぃ、なんじゃこの沢? ネガコンのくせにやたらECが高いじゃねーか! 上に何かがある。
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右岸ポケット
5. 岩肌微量染み出し 硫黄
 11.3℃ pH8.15 EC2.45
極薄い黄色透明微玉子微塩味微硫黄臭
細かい虫が大量発生中、掻き分け水で流し確保。
まじ気持ち悪い。まさかこれが暖かくなると発生する蛭の幼虫?

 角度のキツイミニ滝に阻まれ終了。
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 溜まりは右岸からかわす。


6. 地面岩肌微量染み出し 硫黄
 11.4℃ pH8.45 EC2.35
極薄い黄色透明微玉子微塩味微硫黄臭

  付近に多数析出痕あり
 

 沢の雰囲気もBブロック、南国ムード。

7. 岩肌微量染み出し 硫黄
  9.4℃ pH8.32 EC3.30
淡黄色透明微玉子弱塩味微硫黄臭

   付近に多数析出痕あり


× セミ水中 硫黄
  7.3℃ pH8.53 EC1.27
--微玉子味微硫黄臭
↓↑
ネガコン
(7.2℃ pH8.42 EC1.26)
差なし、パス
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分岐
まずはECの高い左俣から片付ける。
 本日も千葉スタイル

8. 滝横岩肌微量染み出し 硫黄
  6.9℃ pH8.49 EC1.30
淡黄色透明微玉子味硫黄臭
↓↑
ネガコン
(9.9℃ pH8.45 EC1.73)
ネガコンの方がEC高い??

気に入らん、直感的にこの先硫黄汁の出現オーラは弱いと判っていたが
高いECの流れを追いかけガンガン駆け上がる。細かい事だが一つ一つ確認したい。原因究明をしていく。

9. 岩肌染み出し 鉄
  12.9℃ pH8.07 EC2.88
無色透明微鉄味無臭 CaMg分が多い硬水系、鉄汁では珍しい高EC値
これを拾えてじろさんも許してくれるでしょう。

10. 石ころ下から湧出 謎の硬水
 
(1) 18.0℃ pH7.82 EC2.64
(2) 18.5℃ pH8.01 EC2.64 2ポイントで測定
無色透明無味無臭 同じくCaMg分が多い硬水系、感覚はエビアン(evian)クラス(硬度304mg/L)
こいつがECを高めているボス。明確な湧出個所を確認。特異的に出ている。
↓↑
左俣最上部
ネガコン
  (8.9℃ pH8.43 EC0.70)
ECの差もハッキリ出た、上記の湧出は単独の別物と判断。 決着がつきスッキリ。これが調査の醍醐味だ。
水もなくなり終了。
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分岐に戻って右俣へ

右俣 空滝の溜まりで上部からの沢水も涸れ終了。
ネガコン
 (9.2℃ pH8.85 EC0.36)


分岐から右俣は鉱泉と思われる湧出は確認できなかった。
意外に早く沢が涸れ助かった。
右俣のEC値を見てもNo.10の湧出は固有泉と思われる。
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【参考値】分岐周辺のデータ
左俣
(10.6℃ pH8.62 EC1.65)
右俣
(9.4℃ pH8.54 EC0.46)
左俣右俣の合流点
(9.3℃ pH8.33 EC1.18)
混ざり合いながらも高いECを維持しながら下流へ
なるほど、全て納得。 人生常に好奇心と探究心。

 帰りも慎重に
沢水の着色は↑像の感じ

途中から林道を歩き駐車位置まで移動

 タイムトンネルにタッチして
1330 終了

湯量は弱かったがなかなか楽しい沢だった。

宿へ移動
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〇 白浜南国温泉 伊東園グループ 南国ホテル 8412円/人 (南房総市白浜町白浜)
メタケイ酸、炭酸水素Naの項で適合  総計0.629g/kg  メタケイ酸  60.1mg   H26年
 
・浴槽湯口 41.3℃ pH7.76 EC0.68
無色透明無味無臭+クロル臭 強力循環装置OUT側は泡付によるツル感がある。(多分人工的なもの)
メタケイならば想定内の使用状況。腹は立たない。
ついでに
 
・入口蛇口 10.0℃ pH8.52 EC0.64   湯モニュは整備不良で流れていなかった。
無色透明無味無臭
・裏口ホース 9.8℃ pH8.45 EC0.58
無色透明無味無臭

捻って汲んじゃえばどこでもOKじゃん。
半年前から予約して確保。中身は伊東園クオリティー、潰しの為ならえんやこりゃさっささ。
監国ホテルだが、伊東園グループの良い所は365日料金が一定な事。"人生は旅" この姿勢は非常に高く評価できる。
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2016.02.28(日)晴れ
2日目は石渡さんと合流、イージス機能全開で気になる鉱泉地調査へ

× 1ヶ所目 源泉枯渇。 時既に遅し、終了。 確認が出来たので調査対象から除外。

〇011 蛇口鉱泉 エビテンス付物件
  21.1℃ pH8.20 EC2.70
褐色透明無味微土+モール臭 ツル感
ドンぴしゃり。 井戸70m まだ活きていた。

〇012 エビデンス付鉱泉
Na-炭酸水素塩・塩化物泉 総計1.48g/kg  腐植質18.5mg  遊離CO2 8.8mg   H14年
 16.2℃ pH8.72 EC2.32
薄い褐色透明微甘味微鉄臭 ツル感

× 寺の手押しポンプ井
  16.3℃ pH7.96 EC0.58
無色透明無味無臭            色なし、これはダメ。ダメ。

〇013 民家庭先の蛇口鉱泉
  16.1℃ pH8.41 EC0.66
薄い褐色透明無味無臭
排水溝の液体に色が付いていた。管を辿り蛇口を捻ったら、茶水が出てきた。
ヤバいこの地区も調査対象になってしまった。 恐るべし千葉、再度、地上部隊を投入だ。これもまた調査の醍醐味也。

〇 洲の崎温泉 ホテル洲の崎風の抄 2160円/人 (館山市洲崎)
Na-塩化物強塩泉 総計20.31g/kg    H15年
Na-塩化物泉     総計11.96g/kg    H25年
・貸切りトリートメントバス<潮風>利用
  42.4℃ pH8.07 EC0.81

・海眺めの露天風呂 風の章 (宿泊者用)
(41.8℃ pH8.18 EC1.57) 測定、見学のみ
成分総計も半分近く低下しているが、、、、それにしても
無色透明無味無臭+強力クロル臭 全く成分を感じない。噂通り、分析表と現物の乖離が大、相関係数0.1 傾き0.1 久々鴨った。
どんなに高級旅館でも湯がこれじゃ、情けない。又潮風には分析表の掲示が無い、いかんなってない。
深く突っ込むと全損の可能性もありそうだからおとなしく退散。せっせとカウント稼ぎ、我慢我慢。

透明な液体に計10,572円の投資。高〜  館山周辺の戦いは辛いぜ。

シーズン7 多分あと1回 ? ! 、頑張ります。

では、浴びましょう。

                                   2016.03.05 アップデート


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