八ヶ岳周辺の気になる所の鉱泉調査   2016.05.28〜29  続き

5/29(日) 快晴
 おっ〜気持ちいい青空だ〜
0700 ベースキャンプ発 活動開始

撮影の為再訪。
〇 海ノ口温泉 道路脇の源泉施設
  32.9℃ pH7.26 EC2.87
無色透明鉄+炭酸味鉄+温泉臭 弱ツルヌル感あり
O/Fは健在、昔とちっとも変っていなかった。

〇 裏の垂れ流し
 31.9℃ pH6.81 EC2.86
無色透明鉄+炭酸味鉄+温泉臭
ささっとチェック、両宿はECから判断して同じ源泉からのブランチかと思います。
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本日は3本立て
<<Fast stage>>
 

30. 未利用源泉
 


  31.3℃ pH7.42 EC2.19
無色透明鉄+炭酸味温泉臭 赤褐色湯の華舞い 泡付のヌル感あり
野良と化した弱い重炭酸土類系キタァ〜
コンクリート丸バスあり。障害物は取り除いてありますょ。

 丸太橋を渡り終了。
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ついでに湯川の色付元の確認で地上部隊を投入。
<<Second Stage>>

この川ならペット1000本は堅い。毎週来る羽目になりますょ。と宣言。
 

湯川 参考データ
- 川床着色が消えた所の沢水
 (10.4℃ pH5.24 EC0.48)
無色透明無味無臭

- 最深部、右岸滝の流れ込み
 (10.0℃ pH4.35 EC0.02)
無色透明無味無臭 美味い水だ。
 

  下流へ移動
知らぬ間に川床が着色している・・・

途中、巨大な2段砂防ダム
 おぉ恐。

戻り
 下流から回り込み砂防ダムを狙うが長い淵に行く手を阻まれ
やーめた。調査終了。
明確な湧出個所の確認は出来なかった。
エビデンスが無く徐々に着色する良く判らん川だわ。。。。
やばい。結局商い0本、売買不成立 連続S安の大幅下方修正となった。


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<<Third stage>>
稲子湯の上、昔の鉄鉱床鉱区??の鉄汁を確認。
ここなら30本はイケますょ ! ? と言ったら
・・・・もう 0本になるから、それを言うのは止めなさいと。じろさんに叱られた。

@@通称:不思議な森の鉄泉群@@

31. くされ気味染み出し 鉄
  14.0℃ pH6.88 EC0.04
無色透明微鉄味無臭

32. 祠横自然湧出 硫黄
  10.3℃ pH5.76 EC0.13
無色透明炭酸味弱硫化水素臭
素晴らしいスペックの野良炭酸硫黄冷鉱泉。コップもある。粋な計らい。

33. 祠下染み出しちょろ 硫黄
 10.6℃ pH5.21 EC0.10
無色透明無味微硫化水素臭
こっちはパスれるレベル。
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34. 鉄泉川手前の染み出し 鉄
 11.2℃ pH4.95 EC0.18
無色透明微鉄味無臭
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眼前に広がる鉄汁地帯。すげー規模だ。。。。さてどうしょう・・・

35. 鉄泉川下部 湧出口白いモヤモヤ 通称:ヤマギンチャク 鉄
  7.3℃ pH4.64 EC0.16
無色透明弱炭酸+酸味無臭

36. 鉄泉川中部湧出口 弱い白いモヤモヤ 鉄
  8.2℃ pH4.77 EC0.20
無色透明微炭酸+酸味無臭
見応えある鉄泉地帯、ズボズボ地帯でもあります。明確な湧出口で確保した。 実に神秘的で美しい。ドキドキハラハラ笑いが止まらんょ。
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37. 川の上部 はぐれ(1) 鉄
 10.8℃ pH5.24 EC0.30
無色透明無味無臭

38. 川の上部 いじけ溜まり 通称: 四つ玉 鉄
  9.3℃ pH4.71 EC0.28 
無色透明微酸味無臭
弱い白い湯華付

39. 川の上部 隠れ 鉄 通称 : マルチーズ
  12.3℃ pH4.70 EC0.27
無色透明微炭酸+酸味無臭
 ゆらゆら白い湯の華付しっかり湧出 →後、鉄pptを生じる。

40. 最上部 静かな溜まり 鉄
  10.7℃ pH4.25 EC0.27
無色透明微鉄味無味

41. 川の上部 はぐれ(2) 鉄
 8.9℃ pH4.85 EC0.29
無色透明微鉄味無味
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  人物比


42. 鉄湿地帯レベル中 鉄
  8.5℃ pH5.07 EC0.22
無色透明微鉄味鉄臭
ちょこっと白い湯の華の析出、周辺少し温泉臭漂う。
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43. 林道脇 暴れ鉄 鉄
 9.1℃ pH4.87 EC0.26
無色透明微酸味微鉄臭
白い湯の華+緑藻付

 コダマが現れそう。
なんじゃい、この森。
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44. 道路横悲しみの染み出し 鉄
 9.8℃ pH4.81 EC0.19
無色透明微鉄味無臭
湧出の終焉も物語っている1本。

 流れはここにまとまり下流へ向かう。

不思議な森に迷い込んだオッサン二人であった。
出来高14本、ぶっつけ本番で望んだ割には稼いだぞぅ〜
まだまだ森の妖精には見放されていなかった。
やや下方修正ですが、これでチャラってことで・・・・

濁河のCa沢に匹敵するスケールの大きい鉄沢が形成されている。
ナシジォぽっくて素晴らしい光景だった。
根拠資料と位置の相関は取れなかったが
天然モノの自然湧出ではなくて、鉱山跡の廃水の産物と思われる。
だからガイド等には載っていないのかも。
サンプルは全体的にビジュアルの印象より薄い鉄。
所々極薄い酸味、極薄い炭酸分がある。
活きの良い湧出地帯では硫黄分とは違う白い湯の華をふわふわさせ湧出している。
鉄はパスっても白い湯の華付の汁は拾う価値アリかも知れません。

ついでに調査
× 古い地形図に記載のある温泉マークの確認。

そこは昔、鉱山から出た湧水利用の温泉マークだった。ここから旅館まで引湯利用していた。
現在建屋は廃業し取り壊されている。漏れナシ。
残念時既に遅し・・・・調査活動終了〜

海ノ口城址 途中のとんでも駐車場で着替え。
林道を進んで5分。着替える場所のアクセスが一番神経を使うとは。。。。
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清めの湯
〇 鹿の湯鉱泉 鹿の湯旅館 (南佐久郡南牧村大字海ノ口) 550円
Na-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉  総計 1900mg/kg  遊離CO2 303.2mg  H26年

 
湯口 41.3℃ pH7.86 EC1.85
蛇口 26.6℃ pH7.35 EC1.78
無色透明微硬水味無臭 弱ヌルツル感あり
ひっそりと営業中。
湯は派手さはないが浴感も伝わり、源泉にも触れられる。いいじゃないか !!


リフォームした新し目の浴舎、似合わないハイセンスな押しボタン式の水栓が印象的だった。

1905 ベースキャンプ野辺山電波観測所駐車場着 終了。

では、浴びましょう。

                                   2016.06.16 アップデート


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