●那須周辺のフォローアップ調査-4 毘沙門沢&明礬沢編 +α  2016.11.05〜06

11/5(土)〜6(日)じろさんと
那須周辺のフォローアップ調査-4 毘沙門沢&明礬沢編 +αをやってきた。

11/4(金)夜行移動
道の駅 那須高原友愛の森で車中泊

11/5(日) 晴れ
毘沙門沢編
0730 道の駅から移動
    北温泉の駐車場にじろさん号をバックアップで置き〜の
0830 マウントジーンズ駐車場にレガシィを置き活動開始
    那須ゴンドラ往復券 1500円 JAF割引利用

 遠足気分だ。


0845 ゴンドラ山頂駅着 1410m

動力利用と歩きを絡めてのハイブリッド調査だ。 あ〜楽ちん。
ゴンドラ営業時間は0800〜1630
計算では遅くても1600には山頂駅に戻る予定で勝利の方程式を描いている。

 

中の大倉尾根を歩き適当なところで毘沙門沢右俣を目指し降下。
 下るだけだが、とんでもない藪漕ぎ、ひぇ〜

0950 毘沙門沢に入渓
  沢の様子、すげー挑発的。
- 降下地点付近ネガコン
(4.4℃ pH3.27 EC0.08)
沢床赤茶の着色あり

まずはそのまま右俣から上部までを詰める。
☆☆ 第一ステージ ☆☆
毘沙門沢右俣 (栃木県那須郡那須町)

 ガンガン登る。

 

- 上部終了点付近ネガコン
(5.9℃ pH3.35 EC0.21)
ずっと沢床赤茶色のままだ。

1. 滝下沢水
 6.8℃ pH2.37 EC0.28
無色透明極弱酸味微鉄臭
滝の上部も赤茶色だが隣の沢逆面もあり
ここで右俣は引きの銅鑼が鳴り調査終了。
現場は常に小石の落石コロコロの落石地帯、怖。
機会があれば次は直接滝の上部から赤茶色を追ってみたいが・・多分、致しません。

  終了点で記撮して
V字作戦半面をクリア。登った沢を引き返す。

右俣、出来高1本
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降下地点をスライドして
  じゃぶじゃぶ下る。

合流点から

V字作戦の残りの半面へ
☆☆ 第二スーテジ ☆☆
毘沙門沢左俣(三万年沢)

突っ込んだ直後にご対面
2. 右岸鉄泉 鉄
   17.4℃ pH4.09 EC0.58
合流部                      湧出口付近                  湧出口
無色透明弱鉄味微鉄臭         湯量は豊富。

3. 石ころ下地から染み出し 硫黄
 16.4℃ pH3.36 EC1.02
無色透明微玉子味弱鉄硫黄臭
ショボイが離れた所からも判る硫黄臭を放ち存在感はしっかり。

<ここからSバンド地帯 通称 プラチナバンド>

 

4. 壁染み出し鉄もめん 鉄
  17.0℃ pH2.44 EC0.67
無色透明微酸味微鉄臭                    地味に出ている。

5. 石下から染み出し 硫黄
 N/A
 17.7℃ pH2.83 EC1.13
無色透明微玉子酸味硫黄臭
周辺は水中硫黄だったり小物がパラパラ存在している。
比較的湧出量しっかりの硫黄汁を拾った。千葉の感覚で拾ったらプラチナバンドで5〜6本はイケるかな。

6. 岩割れ目からビュ〜と湧出 硫黄
 22.5℃ pH3.36 EC1.13
無色透明弱玉子味硫黄臭。 この硫黄はいい、那須らしい硫黄泉の香りだ。

7. 左岸鉄汁沢 鉄
  16.3℃ pH3.46 EC0.34
無色透明微鉄味微鉄臭             人物比
ビジュアルは派手だが薄い鉄汁。



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8. 苔 第一団地 酸性鉄
  12.2℃ pH2.55 EC0.72
無色透明微Mg系酸味微鉄臭。             見事な苔団地を形成している。

9. 苔 第二団地 酸性鉄
  17.1℃ pH2.62 EC0.91
無色透明微Mg系酸味微鉄臭 サラ感あり    横長のマンモス苔団地

 中央部にオアシス露天あり
苔萌え〜

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10 岩の下湧出 弱い硫黄
  12.0℃ pH2.90 EC0.78
無色透明ほぼ無味微硫黄臭
ひっそり湧出、じろさんよくめっけました。

沢床が白色pptで激しく覆われてきた。
漂う硫黄臭、この先何かがある。少し前進すると・・・
コンタクト

キタキタキタキタぁ--
11. 那須の隠れボスキャラ 通称 : ツインズホーン
〇 三万年沢鉱泉(仮)
(1)壁面湧出 ドバドバ硫黄
  20.0℃ pH3.43 EC1.05 
無色透明微Mg系玉子味弱硫化水素臭             人物比

 気温が低いから薄っすら湯気が立つ

(2)斜面湧出 ドバドバ硫黄
  21.0℃ pH3.24 EC1.67
無色透明微Mg系玉子味弱硫化水素臭   上流から下流方向

  ヤッタぁ〜ドバドハ凄いよ。
毘沙門沢の御本尊ここにありだ。
実に素晴らしい。誠にドラマチック。マジ感動した。

 混合泉も溜まりでフォロー  案外快適だ。
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- 左俣最上部ネガコン
  (6.4℃ pH3.08 EC0.37)
1405 終了点 両面クリアとする。2時間半の貯金を持って引き返す。
あとは沢を慎重に下りゴンドラの終了時間までに山頂駅を目指せば良いのだ。
 記撮して大返し。楽勝だなと思った。



ところが
回帰ルートを誤り強烈斜度の中、とんでも藪漕ぎとなった。
山道まであと90mの距離だったが密度の高い熊笹地帯に嵌り前進不能。
諦めてまた沢に戻った。。。。ヤバい約1時間の貯金&体力を使い果たし振り出しに戻っちまった。
1550 夕暮れ迫る。
完全に余裕が無くなくった。毎度毘沙門沢ではやられるな・・

時間が無いから前浸かれなかった硫黄冷鉱泉を横目で流す。
  あっ〜ここには浸かりたかっなぁ。
(また浸かりそこなってしまった。唯一の心残りを作ってしまった)
※よっぽど暇な時、ここだけの浸かり目的で再降下はあるかも

 大一番の前に呼吸を整えての休憩。

全体力を集中させ前回記憶していたバックアップルートの位置まで沢を下り
登山道になんとかエスケープした。

あぶないあぶない一歩間違えばツェルトなしでのビバークだった。
1700 登山道に回帰したがゴンドラの運行は既に終了〜(涙)
まさか、まさかの北温泉のじろさん号がある駐車場を目指す羽目になるとは・・・

  
実際登山道に戻れば勝利の確率は90%、足さえ動かせば勝てる。
贅沢に持っているライトの全てを点灯させて派手に登山道を移動した。
1750 じろさん号駐車場着
1810 レガシィ駐車場着(マウントジーンズ駐車場)
着替えて終了。

無事に戻ってこられて良かった。
とんでもなく辛い戦いだった。今年一番キツイ調査だった。

活動ログ 2日間分

参考ページ "福島登高会 福島と周辺の沢 余笹川-毘沙門沢左俣、毘沙門沢右俣" &降旗メモ 貴重な情報に感謝致します。
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清め湯
〇 新那須温泉 こころのおやど自在荘 500円 (那須郡那須町湯本)
県北11 単純泉 源泉 山楽1〜15・大丸混合泉 総計 0.859g/kg  H19年
 41.8℃ pH4.88 EC0.15
無色透明無味無臭+微クロル臭 僅かにツル感
お姉さんにまけて貰ったし文句はない。温かい湯に浸かれるだけで幸せだ。
県北集め頑張ります。

道の駅 那須高原友愛の森で車中泊
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11/06(日) ガス後曇り後晴れ時より強烈な突風を伴う

道の駅から移動
じろさん号を大丸温泉付近の無料駐車場に置き〜の
レガシィで茶屋駐車場まで行く。

 

☆☆ 第三ステージ(1) ☆☆
明礬沢編 (那須郡那須町)
0815活動開始 峠の茶屋の入口で登山届けを記入する。
山小屋のオヤッさんから本日の登山は強風の為お奨めしない宣告を受ける。
"はぁ〜い気を付けます"と言って適当に交わしいざ出発。
そりゃそうだ、自分達のブッチルートは風があろうがなかろうが極道ルートだからな。

登山道から作業用林道にささっとレーンチェンジ、上部を目指す。


- 上部右俣ネガコン
 (5.9℃ pH3.75 EC0.36)

- 左俣 合流付近下部 参考値
 21.1℃ pH3.03 EC1.66
あれ〜温度あるじゃん。
大声で叫びたかったが上部には堅気の登山道がある。
ここは冷静に堪えたが、嬉しさは泉の様に込上げてきた。
よし、これで全損は間逃れた。じろさんの事を待って静かに前進。

砂防ダムに立った瞬間突風で体が吹き飛ばされそうになった。
ウワサ通り那須の風は半端なく強烈だ。
  汁気がなくなるまで詰めた。
戻りながら

上から
〇 明礬沢温泉(仮) 酸性水湧出群
12. 岩肌染み出し 酸性水
 
(1) 25.1℃ pH3.03 EC1.62
(2) 24.3℃ pH3.07 EC1.30
無色透明酸味無臭。  本当に素直な酸性水 温度で規定。

13. ミニ苔団染み出し 酸性水
  28.5℃ pH3.06 EC1.64
無色透明酸味無臭             温いが浴びるには湯量が少なかった。

14. 砂防ダム 四角口 酸性水
  27.0℃ pH3.04 1.63
無色透明酸味無臭 ツル感
湯量しっかり、これはいい。実に素晴らしい。イリュージョンの悪ふざけ全開。あぁ楽しかぁ〜
裏のラスボス。ゲット。まじポケモンGoより面白いよ。

 横軸の浴槽に浸かる。像を90度回したくなるが。。。
 

 
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1030 第三ステージ(2)へ
茶屋から下るルートで確認する。

  前奥の沢噴気地帯の様子

× 汁気なしの地熱
  
野良の地熱地帯 シャベルで突くも汁気なし

15. 前奥の沢噴気地帯
壁面の蒸気吹き出しの造成泉
  60.0℃以上 pH2.48 EC1.81 
無色透明酸味造成・明礬・強烈硫黄臭 (液体状態)
蒸気が噴出してる擁壁のパイプ口にペットを突っ込み即席の造成泉を作る。
還流冷却管と冷却水があればもう少し効率よく生成できたが理科室でもあるましい、微量確保でいいゃ。
鹿児島で一度落ちている身としては、どこもボッケ地帯に見え怖くて軽やかに前進は出来なかった。
そもそも前奥の沢地帯がこんなに広かったのかと驚いた。
しかし、汁気は全くナシ。硫化水素の濃度はさほど高く感じなかった。

16. 白戸沢ミニ噴気地帯 岩盤浴で対応
  測定データ N/A
周辺弱い造成・明礬臭
じろさんはここでもせっせと造成泉を生成し拾っていた。おらは岩盤浴でカウントだ。岩の割れ目の蒸気は激熱注意 !



じろさん号を拾って動力で
1315 茶屋の駐車場に戻り終了。気温0℃ 強風の中の着替えは辛かったわぁ。

参考ページ "降旗メモ"  降旗さん貴重な情報にありがとね〜今頃活用させて頂きました。

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仕上げの湯 下界は比較的おだやかモードの空気が流れていた。
〇 新那須温泉 お宿ひがしやま 800円 (那須郡那須町湯本)
県北32 単純泉 源泉 大丸源泉 山楽No.1〜15混合泉 
総計 1.006g/kg  メタケイ酸 234.2mg  H8年
  41.3℃ pH5.46 EC0.59
無色透明無味無臭 弱ツルキュル感。  派手さはないが施設の湯の使い方は良い。
宿のWebページで分析表も明確にされていてなお良し。
H19年モノで利用源泉が山楽1〜15・八幡源泉混合泉と判り県北32で確定。
因みに総計は0.859g/kgの単純泉(H19年)
県北コレクターですよねぇ。

 板室温泉地区へ移動
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時間が余ったので軽く確認調査。大昔の板室温泉の源泉資料より

× No.9 木の俣川温泉 掘削基盤を確認できたがモレなし
 

× No.3 奥板室温泉 井戸らしき升は確認できたがモレなし
 
あまりに資料が古すぎた。枯渇か止めているか、どちらにせよ汁気全くなし。残念。終了。
とんでも古文書を持ち出してしまい、すみませんでした。
あと20年くらい早かったらブツから出ていたのかな。
でも、こんな調査が自分達の原点なのかも知れない。
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締めの湯
〇矢板温泉  城の湯温泉センター 500円 (矢板市川崎反町)
Na-塩化物・硫酸塩泉
源泉 矢板市城の湯1,2号混合泉  総計1.559g/kg  H22年
 44.0℃ pH6.11 EC2.15 2号館
無色透明無味全体ゴム系鉱物>消毒臭 弱ヌルツル感
分析表集めと時間調整で浸かった。
普通のセンター系、そこそこの人の入り。現在外構部を改装中。
データ整理中に気が付いたが、、、なんと1号館てなモノのがあったみたい。
どうも露天風呂が無いと思ってはいたが、、、何 !? 近くに温泉スタンドもあったのか(汗)
なんってこった。 全く気が付かなかった。やっちまった。

まぁええょ。後半秋の陣のオペレーションは充実感、満足感たっぷりだし。こんなのカワイイ笑いごとだな。
これで今年の調査活動は全て終了です。

来年も千葉からスタートです。
調査活動ガンバリやす。

では、浴びて下さい。

                                2016.11.16 アップデート
                                2016.11.18 一部追記


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