Season8 千葉の沢の鉱泉調査(3)   2017.02.11〜12

じろさんと千葉の沢の鉱泉調査 シーズン8(3)を実施してきた。

2/11(土) 晴れ
亀山湖いつものアジトに集合
0730 活動開始
<第1Stage>
大風(おおびぞ)沢川 上流部内浦山県民の森付近 (鴨川市内浦)
予想以上にダム水の入りが深く
軽く突っ込むが、ターゲットの沢に接近出来ない。オーラも弱く。この沢自体をサスペる。

 沢の様子
1000 終了。
出来高 0
立ち上がりから悪いスタート。
移動

<第2Stage>
神明川 上流部 (鴨川市天津地区)
1040 奥にレガシィを置き


1045 入渓
  上流から下流へ

〇No.1 岩壁 鉄汁染み出し 鉄
  13.9℃ pH 7.33 EC 0.40
無色透明無味無臭
流れがあるから確保→以下みんなこんな感じ
↓↑
ネガコン横の沢水
(9.9℃ pH7.18 EC 0.31)

〇No.2 岩壁 鉄汁染み出し 鉄
 12.8℃ pH6.85 EC 0.31
無色透明無味無臭

〇No.3 岩盤割れ目染み出し 鉄
 12.9℃ pH6.96 EC 0.29
無色透明無味微鉄臭

〇No.4 砂利場染み出し 鉄
 13.3℃ pH7.17 EC 0.29
無色透明無味微鉄臭

1200 エンドポイント
 
ネガコン沢水 最深部
(5.9℃ pH7.46 EC 0.28)

戻り道
〇No.5 盛り土下隠れ染み出し 鉄
 12.8℃ pH7.22 EC 0.29
無色透明無味微鉄臭
行きは見逃していた。
上部はビジュアル的な派手さのない地味鉄湧出群。
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1255 枝沢に入る


〇No.6 出会い付近岩肌染み出し 鉄
 14.7℃ pH7.39 EC 0.60
無色透明弱硬水味弱温泉臭
良質な鉄汁、付近広がる温泉臭のインパクトあり。そこそこの湯量。
これはいい。

枝の枝沢

・右俣 なし
ネガコン右俣上部沢水
(5.6℃ pH7.60 EC 0.34)


・左俣 なし
ネガコン 左俣上部沢水
(3.7℃ pH7.80 EC 0.11)
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〇No.7 鉄団地崩れ廃墟 鉄
  14.2℃ pH7.28 EC 0.50
無色透明微硬水味微温泉臭
美しくはない。崩れとは言え千葉で鉄団が確認できるとは。
一沢一沢、確実な現地調査は必要なのだと実感。

〇No.8 岩盤染み出し 鉄
 13.6℃ pH7.51 EC 0.63
無色透明微硬水味微鉄臭

 

商いは鉄汁のみ、肝心の硫黄汁の確保はなし
1545 じろさん号置き場に戻り、その後レガシィを取り
 必死に吸いました。
1600 調査終了


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宿へ
〇 館山湯元温泉 民宿浜一 宿泊二食付6500円 再訪  (千葉県館山市正木)
Na-塩化物泉 
浴室掲示 H 6年モノ 総計 12.89g/kg
食堂掲示 H21年モノ 総計 9.259g/kg 
  17.3℃ pH8.08 EC 11.32
微黄色透明弱塩味ほのかに硫黄臭 弱ツル感
昔のままの浴室、源直のSUSバスもあった。懐かしい。
じろさんからの宿泊補助金で実質4500円で宿泊出来ました。ご厚意に感謝です。

  夜/朝食
食事も美味く、直感的に伝わる源泉感、千葉の施設系では久々のヒットな宿。
おばちゃん、次の分析試験はやらないと言っていたから興味のある方は是非。

 
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2/12(日) 晴れ
チェックアウト後まずはじろさんの案内で

〇 最奥の民家蛇口
 6.7℃ pH8.59 EC 1.51
僅かに黄色濁り硬水味無臭

〇 横山鉱泉 コーラル館山オートキャブ場 (旧 館山フォレストキャンプ場)  (館山市正木)
メタケイと炭酸水素の項で適  総計 0.655g/kg  H24年
  8.1℃ pH8.88 EC 1.54
僅かに黄色透明ほぼ無味無臭
ダメもとお願いしたら丁寧な位置説明をして頂き汲ませてもらった。

   シャワー&浴舎
脱衣場には分析表が掲示されており完璧。
次回はお願いしてSUSバスに浸かるべぇ。真冬の時期なにの利用者がいっぱいのキャンプ場。
ご案内ありがとう御座いました。

<第3Stage>
丹生川支流 (南房総市富浦町丹生)
昨年道路上から沢を確認した際、硫黄の華を確認していた。
改めて地上部隊を投入する事にした。
ここでもスタートとゴール位置に車を配置。おっさんたちは可能な限り少しでも楽ちんプランを展開させる。
上流部から下流への総なめ作戦
1040 開始


入渓してまずはネガコンを測定
ネガコン源頭部
 (5.8℃ pH8.42 EC 0.66)
素でEC値が高い沢と情報をインプット
第一印象はゴチャゴチャ、閉鎖感を強く感じる沢。 あるんか〜硫黄汁・・・

〇No.9 左岸染み出し 硫黄
 4.6℃ pH8.27 EC 1.44
無色透明ほぼ無味弱硫化水素臭
野良、いや野性的な硫黄汁。
(以下中間部で多少硫黄的なり弱い匂いになるが全体は野生的、美しくない。焦げ硫化水素臭を発し接近すると匂いで存在を予測できた)

〇No.10 左岸ミニ滝横染み出し 硫黄
 7.1℃ pH8.33 EC 1.05
無色透明無味微硫黄臭

〇No.11 泥場 微量染み出し 硫黄
 11.6℃ pH8.46 EC 1.80
無色透明無味弱硫化水素臭 穿って強引に確保。

〇No.12 左岸 水中染み出し 硫黄
 4.0℃ pH8.34 EC 1.52
無色透明無味微硫化水素臭 水中汲み取りながらEC値はしっかり。
 

 N/A
周辺ちょこちょこの湧出個所あり

〇No.13 左岸 葉っぱ岩肌染み出し 硫黄
 8.8℃ pH8.14 EC 1.10 
無色透明無味弱硫黄臭

〇No.14 産廃施設横 溜まり水中びろびろ 硫黄
  4.5℃ pH8.27 EC 0.86
無色透明-味(N/A)微硫黄臭
水中の活きの良い湧出ポイントからポンプで挿し抜き
横が産廃置き場じゃなければ、浸かれたかもでも後悔はありません。

〇No.15 ミニガレ場 染み出し 硫黄
  6.3℃ pH7.95 EC 1.86 
無色透明-味(N/A)弱硫化水素臭

〇No.16 杉の葉岩肌びろ染み出し 硫黄
 6.7℃ pH8.17 EC 1.20
無色透明無味-味(N/A)微硫化水素臭

〇No.17 左岸 岩肌染み出し 硫黄
 5.1℃ pH8.07 EC 1.32
無色透明無味-味(N/A)微硫化水素臭

〇No.18 川床水中湧出 硫黄
 4.6℃ pH8.06 EC 1.16
無色透明-味(N/A)微硫化水素臭
強引にポンプで挿し抜き、沢水がコンタミしているにも関わらずなかなか強いEC値。
産廃が一部沢に押し寄せているので味覚はパスっている。
川床も少しヘドロチック。細かいのが多数湧出している。

〇No.19 ミニコンクリ橋下右岸染み出し 硫黄
   6.0℃ pH8.16 EC 1.01
無色透明無味微硫黄臭
この橋から下流、少し硫黄臭が弱くなる。

〇No.20 泥場染み出し 硫黄
 7.6℃ pH7.96 EC 1.36
無色透明無味微硫黄臭

〇No.21 石ころ下染み出し 硫黄
 8.7℃ pH8.27 EC 0.73
無色透明無味微硫黄臭
↓↑
ネガコン
(4.1℃ pH8.22 EC 0.81)
沢自体はネガコンのくせにEC値高いまま推移。

〇No.22 石ころ+葉っぱ+泥場染み出し 硫黄
  9.3℃ pH8.54 EC 0.95
無色透明無味微硫黄臭 とにかくビジュアルはどれも良くない。

〇No.23 石ころ岩肌染み出し 硫黄
 5.8℃ pH8.48 EC 1.07
無色透明無味微硫黄臭

 沢の様子

〇No.24 泥場ミニびろ染み出し 硫黄
  7.9℃ pH8.28 EC 2.03
薄黄色透明微塩味弱硫化水素臭
くされぎみに見えるが線の細い湧出はある。
ここいらで泉質の目がまた変わる。色付水にうっとりだ。

〇No.25 水中割れ目 硫黄
 4.0℃ pH8.46 EC 0.85
無色透明無味微硫化水素臭
素性が良さそうなので強引に吸い。

〇No.26 木の下ミニ溜まり場 硫黄
  4.3℃ pH8.72 EC 3.14
微黄色透明微塩味硫化水素臭
地味ではあるが本日レコード記録のEC値。

〇No.27 壁面割れ目染み出し 硫黄
  8.5℃ pH9.40 EC 1.12
微黄色透明無味微硫化水素臭



〇No.28 左岸石ころ肌びろびろ染み出し 硫黄
  10.4℃ pH8.94 EC 1.91
無色透明微塩味微硫化水素臭

  沢の様子

〇No.29 石ころ肌ひろびろ染み出し 硫黄
  13.2℃ pH9.04 EC 1.66
薄黄色透明微塩味微硫化水素臭

 ミニ廻しは抜け

〇No.30 落ち葉+石ころ肌びろ染み出し 硫黄
 7.7℃ pH8.66 EC 1.78
無色透明無味微硫化水素臭

ワープトンネルは気味悪くパスして巻く

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ネガコン下部
 (5.1℃ pH8.24 EC 0.77)

〇No.31 石ころ岩肌染み出し 硫黄
 5.9℃ pH8.41 EC 1.70
無色透明無味微硫化水素臭 黒色ppt
川床に硫黄の析出物の付着あり

〇No.32 まりも石下染み出し 硫黄
  5.2℃ pH8.54 EC 1.14
無色透明無味微硫化水素+ドブ臭

〇No.33 橋下溜まり池 硫黄
  9.6℃ pH8.41 EC 1.10 
薄黄色透明無味微ドブ>硫化水素臭 ツルツル感
ラストで出会ったボスキャラ ラスボス。湯力は少し弱いが溜まりはありがたく頂く。
よっしゃ〜。これがあるから風呂屋はやめられない。一発逆転のタイムリーヒット。 ここ千葉ですから。

 川床に硫黄成分のppt
さりげなくアピールはしていたのね。


1550 レガシィ位置まで戻り調査終了。



Stage3は暗い沢のイメージではあったが
弱い湧出量ながら出るわ出る。
しっかりとした硫黄臭を伴う硫黄汁群の存在が確認出来た。
小刻みに現れ歩いていると忙しく、楽しく前進出来た。
ひょっとすると千葉に眠る"戦艦武蔵"は内陸部ではなく海側に近い沢筋に沈んでいるのかも知れない・・・

では、浴びて下さい。

                               2017.03.09 アップデート


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