群馬県 万座周辺の取りこぼし掃討作戦Part 10   松川支沢 渋沢編+α   2017.09.23〜24

9/23(土)〜24(日)、じろさんと
群馬県万座周辺の取りこぼし掃討作戦Part 10 (松川支沢 渋沢編+α)を実施してきた。
お待たせ致しました。緊張の中、秋の陣、第一弾です。

9/22(金)上信越道下り線夜行移動
山田温泉キッズスノーパーク駐車場で車中泊 到着時 雨

9/23(土)曇りのち晴れ
0630 起床してちゃちゃと支度、まずは楽チン作戦の準備。
自分のボロ車を七味温泉入口駐車スペースに置き
じろさん号で県道66→国道292→県道466万座道路で万座峠へ移動(≒23km)
(途中山田峠周辺でみょーに二酸化硫黄系の火山性ガスの匂いを感じる)

0900 万座峠からスタート 滑り出し弱い霧&小雨
 
ルート概略:万座峠から渋沢を下り合流点から一旦松川本流を遡上六坊滝まで行き七味温泉まで素人のオッサン二人には壮大な降下作戦だ。

0930 渋沢名無し沢へ突入
 

前回の調査、確保したブツはパスし未確保分から
<名無し支沢続き>
1. 大岩下苔もっこり 極弱い硫黄
    13.6℃ pH5.55 EC0.82
無色透明ほぼ無味微硫黄臭

2. 斜面左岸苔団地 極弱い硫黄
    14.4℃ pH5.52 EC0.90
無色透明硬水味無臭
苔団地の形成が美しい。

ネガコン渋沢上流部
  (15.2℃ pH5.71 EC1.23)

1015渋沢本流に合流
   

3. 左岸硫黄汁染み出し 硫黄
  14.9℃ pH6.12 EC0.78
無色透明微甘味硫化水素臭→浴槽で白濁ppt ツル感

 
やったラッキー ! 再調査のメスを入れた甲斐があった。

ネガコン渋沢の支沢
 (11.4℃ pH6.17 EC0.10)
深入りしないパス。

4. 砂防ダム上部 硫黄染み出し 硫黄
(1)黒池溜まり 湯元付近
  18.4℃ pH6.28 EC1.74
黒色濁り無味微硫化水素臭

(2)白 奥側
  15.9℃ pH5.55 EC0.97
無色透明微苦渋味硫化水素臭→浴槽で白濁ppt ツル感
林道を歩いていると遭遇する匂いの元、やっとこ確保できた。
無視続けた何十年の罪は重い。好奇心の足りなさをただ反省。過去にじろさんは確保済、流石です。

5. 砂防ダム下部 硫黄染み出し 硫黄
(1) 廃タイヤびろびろ面
 25.2℃ pH6.36 EC2.39
 
(2) ダムの口 
  28.4℃ pH6.98 EC2.83
ともに微黄色透明弱渋味硫化水素臭
素性の良い七味型硫黄泉。ダムの口に体を突っ込み浸かればと少し後悔、けど体型的に無理だったかな。

6. 岩間染み出し 硫黄
 19.5℃ pH7.19 EC2.29
無色透明弱渋味硫化水素臭
ちょろちょろながら存在はしっかりアピール。

7. 石ころ染み出しミニ 硫黄
 17.1℃ pH6.87 EC1.10
無色透明微渋味硫化水素臭

8. 砂防ダム下左岸 祠 硫黄
  29.2℃ pH6.98 EC2.30
無色透明苦渋味硫化水素臭→浴槽で白濁ppt沢水に触れて黒色pptの尾を引く  ツル感

 
温度あり尻からも湧いている。素晴らしい。渋沢のボスキャラゲット、嬉しい。

9. 砂防ダム手前ミニ滝右岸染み出し 硫黄
  14.9℃ pH7.12 EC0.97
無色透明無味微硫化水素臭
周辺にちょろちよろの湧出数ヶ所あり。 4〜9までは硫黄バンド無視できないエリアだと思う。



10. くされ鉄団地 鉄泉
  23.2℃ pH7.00 EC0.88
無色透明弱硬水鉄味微鉄臭      中規模な鉄団地を形成。

 
堆積物はズボズボ地帯。両者膝下まで嵌った。

11. 砂防ダム下付け根右岸ちょろちょろ 鉄泉
 21.4℃ pH7.05 EC0.85
無色透明硬水味微鉄臭  10.と元は同じだと思うが念の為確保。

ネガコン渋沢下部
 (14.2℃ pH6.91 EC0.88)

1350 松川渋沢合流点着で休憩
ネガコン
 (13.5℃ pH5.85 EC0.88)
渋沢を卒業。
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本流松川を遡上して六坊滝へ
  砂防ダムを3群交わし

1500 六坊滝着 ここまで可能性のある汁気なし
  記撮して大返し

1530 合流点戻り
 渋沢をバックに記撮

12. 奥日影温泉跡 染み出し 硫黄
  23.7℃ pH5.23 EC1.27
無色透明無味微硫化水素臭
散らばって湧出ヶ所あり。 栄枯盛衰、跡形も無く消滅している。近年の野湯人口の現れか・・寂しい。

 

 林道に出る登りで太腿が攣る。
なんとか林道に復帰。見慣れた景色で一安心ライン。活動の中盤で攣っていたらゾッする。

気を緩めたところ橋の上から見えてしまったので
13. 水中硫黄泉パンダ型 硫黄
  16.0℃ pH5.52 EC0.44
無色透明無味微硫黄臭
最後の力を振り絞って確保した。 少々強引。

1715 七味温泉駐車場着
着替えて終了。
これで松川平定、卒業します。長い戦いでした ( 2012.10〜2017.9 )

【 渋沢-松川活動ログ 】

清めの湯
○ 七味温泉 紅葉館 500円 (長野県上高井郡上高井郡高山村 奥山田七味)
源泉名 新七味温泉(新七味温泉組合源泉)
含S-Ca・Na-硫酸塩・塩化物泉  HS(-) 23.8mg   遊離H2S 24.1mg  総計1857.2mg/kg   平成19年
    60.0℃以上 pH6.07 EC1.97
 
  31.8℃ pH6.76 EC0.82
概ね無色透明微苦渋味弱硫化水素臭 浴槽で薄いうぐいす色濁り 微ツル感
日帰り時間を過ぎていたが女将のご厚意で入れて頂いた。温度の有る湯はええねぇ〜疲れが和らぐ〜


ボロ車を拾い県道66→351→112→466経由移動で万座峠まで移動(≒20km)
距離は短いルートだが夜道のせいかいゃに長く感じた。
毛無亭で宿泊を試みるが強風でパス
常宿、空吹亭 別邸で車中泊。
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9/24(日) 晴れ
  我らが空吹亭は大規模改修中

二日目予定の六坊滝まで片付いたから本日はフリープランとなり朝からのんびりモード
良い天候に誘われ空吹亭より余り時間を利用して適当にハイキング散策。
0800 駐車地点より開始

 

 
1115 駐車場着終了。

散策し気分が良くなったところで二人とも未湯の施設へ
清めの湯
〇 万座温泉 日進館 1000円 (群馬県吾妻郡 嬬恋村干俣万座温泉)
源泉名 ラジウム北光泉、鉄湯1号、苦湯3号、姥湯 混合泉
酸性・含S-Mg・Na-硫酸塩泉  H(+) 3.4mg  HS(-) <0.1mg  遊離H2S 45.8mg  総計1.094g/kg  平成28年
・苦湯
 41.1℃ pH3.44 EC1.54

・姥苦湯+ささ湯 湯口同じブランチ
 46.1℃ pH2.93 EC1.80

・姥湯
46.8℃ pH2.84 EC1.91 (未加水)
・滝湯
40.9℃ pH3.08 EC1.74

・極楽湯
  N/A
概ねどこも無色透明苦酸味弱硫化水素臭→浴槽で薄い白青色濁り フワツル感
因みに渋沢で浸かった硫黄泉より、どの浴槽でも確実に鮮度は落ちる。湧出直後がいかに新鮮かが明白に体感できた。
夜我らが空吹亭別邸から見える、羨ましく憎たらしい灯りを放つ宿。比較的空いている時間に浸かる事ができた。
値段相応だが一般的には良い施設、文明のありがたみを実感する。なるほど万座温泉を代表するイメージ像はここだったね。

・施設入口ネガコン 逢古の水
 (17.1℃ pH6.32 EC0.05) おいしい水、割と人気者。

 
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〇 八木沢天満宮鉱泉 手水 (長野県上田市八木沢)
  18.6℃ pH6.38 EC0.18
薄い黄褐色透明N/A味無臭
元の溜め井戸から頂く。怖くて飲泉は出来ず。色付だしめでたく一湯とする。この手のモノ好きです。

では、浴びましょう。

                                        2017.10.22 アップデート


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