●福島・山形 裏磐梯周辺のフォローアップ&気になるところの確認調査 温泉合宿3日間 2017.10.07〜0910/7(土)〜9(月)の三連休を利用してじろさんと恒例になりつつある温泉合宿
福島・山形 裏磐梯周辺のフォローアップ&気になるところの確認調査へ行ってきた。
10/6(金) 夜、雨一時曇り 高速移動中福島地方を中心に強い地震あり
東北道下り→磐越道経由 夜行移動
中津川渓谷レストハウスで車中泊
10/7(土) 終日小雨
合宿1日目 吾妻山大権現鉱泉編 (福島県耶麻郡猪苗代町)
秋元湖の北側からのルートで接近を試みるが
小野川発電所から少し入ったキャンプ場で簡易の車止めあり素直に引き返し
0830 中津川渓谷レストハウスからスタート
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ルートをロスト? 渓谷沿いから戻りやや位置を上げ強引に横移動し林道へOUT
軌道修正完了、林道に乗る。
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途中道端で出会った
1. 道脇の鉄汁(1)
13.3℃ pH7.66 EC0.01
無色透明微鉄味微鉄臭
たまにいるECの振れない鉄汁。季節モノかも知れないが念の為確保。
2. 道脇の鉄汁(2)
13.7℃ pH6.91 EC0.01
無色透明弱鉄味弱鉄臭
1.よりはしっかりモノ。 ここで拾った分の加重が後の登りにぐさりと効いてくる。
0950 登山道入口(≒944m)
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既にくったり。
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1510付近
小雨の中、強烈登りでまったく話す余裕なし独自のペースでとぼとぼ登る。
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1250 奥姥神着(≒1533m)
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1325 吾妻山大権現鉱泉着(≒1434m)
権現様にご挨拶をして活動開始
3. 吾妻山大権現鉱泉
23.5℃ pH3.64 EC0.38
無色透明弱酸、硬水味硫化水素臭
癖のないピュアな硫黄汁
4. 吾妻山大権現上部鉱泉
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23.9℃ pH3.66 EC0.38
無色透明酸味硫化水素臭
上部の方が少しインパクト強。
苦労して出会う分、感動はデカい。しかし普通なら浴びモードになるが、恐れ多くも先の権現ご神体、湯の神様の前。
大人しく珍しく浴びは控え、岩をなでなでして合宿の無事、これからの調査活動無事をお願いした。
(欲はイカんが、この自制が功を奏したのか 2、3日目は湯の神さまに導かれ取りつかれた様に変態プレイを連発する・・・)
- ネガコン権現沢(1)
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(9.1℃ pH5.24 EC0.01) 美味い水
ピンクのリボンと整備された登山道 の管理者に感謝。
1350 ご神体さまに挨拶を済ませ下山開始
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1420 奥姥神着
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1630 登山道入口着
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帰りは林道から渓谷沿いにルートを確保。少し楽に辿り着けた。
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1730 中津川渓谷レストハウス着
総活動9時間、マジ疲れた。もういゃだ。奥あるタケノママ(オンドル)の存在は一旦記憶から消去する。
ご利益があったら毎年お参りに行きますか ? とじろさんに言ったら迷わず速攻"パス"とのお返事でした。
はい、確かにその通りで御座います。この御利益は一生モノと考えましょう。【参考 : 1日目活動ログ】
清めの湯
〇 湯郷布森山温泉 700円 再訪 (福島県耶麻郡猪苗代町大字若宮字中原向甲)
源泉名 布森温泉
単純泉 泉温 30.1℃ メタけい酸 27mg 総計 0.1008g/kg H28年
41.5℃ pH4.95 EC0.01
無色透明無味無臭+クロル臭 微ツル感
やっていて良かったと感じる建屋の灯り、贅沢は言わない。
手先足先からジワッ〜と生き返ります。再訪なのにすっかり忘れていて入口でやっと思い出した。
中津川渓谷レストハウスで車中泊
合宿2日目へ
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10/8(日) 晴れ一時曇り
合宿2日目 天元台 西吾妻鉱山跡調査編 (山形県米沢市大字李山)
0630 起床、朝食、準備
移動
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0900 天元台下部駐車場着
堅気の登山者、観光客が多く焦る。切符売り場で20人弱の列が出来ていてさらに焦る。
上には百名山がある。そんなものなのか・・
0920 湯元駅よりロープウェイ乗車 (往復券1500円) 920m
0926 天元台高原駅着 1350m
- ネガコン長命水
(7.4℃ pH6.64 EC0.01)
はい、確かに美味しい水です。
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0935 本命の酸性汁を目指していざ進撃開始。
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工事道で行けるとこまで詰める。
工事道のエンドポイントにある滝
最奥で紅葉と滝を撮影していた夫婦に遭遇。珍しい客人の目で見られる。
事情を説明して穴と汁気の存在を確認すると、よく知っていて汁出しポイントを丁寧に教えて頂く。
この方が居なかったらマトモな資料は無いし、偵察衛星からの証拠も握ってないからそうとう探す事になっていたと思う。
早速ご神体さまのご利益キタァーと感じた。
段々斜面を慎重に降りたら林の中に期待のブツがありました。
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1035 ファーストコンタクト
5. 西吾妻鉱山 山盛坑 上部集湯升 通称 : 緑枠 酸性水
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12.1℃ *pH1.89 EC1.52
無色透明酸味無臭
この変態感ですょ。
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緑と白はこのパイプで繋がっている。
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6. 西吾妻鉱山 山盛坑 下部集湯升 通称 : 白枠 酸性水
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8.6℃ *pH2.53 EC2.45
無色透明強酸味無臭
周辺の坑穴は崩れて埋まってしまったとの事です。
明道沢を上部へ
行ける所まで詰めるが手強すぎて岩場を少し登るがとっとと敗退。
- ネガコン滝下沢水
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(9.6℃ ※pH3.52 EC0.17)
EC的にもここで撤退は納得した。 少し休んで沢を下る。
7. 西吾妻鉱山 明数坑 No.1 黒巨大パイプ 酸性水
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8.7℃ *pH2.61 EC2.16
無色透明強酸味無臭 癖のないソフトな酸性水
8. 西吾妻鉱山 明数坑 No.2 黒中パイプ 酸性水
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8.9℃ *pH2.76 EC1.84
無色透明強酸味無臭 癖のないソフトな酸性水
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明道沢を下る。
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よく滑る沢だし、何だか手強い、この先イャなな予感もするから"もうパス"を提案。
1200 じろさんも合意で一旦登山道にエスケープ。
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途中、登山道の横にあった綺麗に手入れされた山道を導水のメンテ道と直感で確信し平行移動を開始。
まさしくドンぴしゃり、次のターゲットまでご案内〜のマジックラインでした。
9. 愛の沢湧水群 10番 酸性水
10.1℃ *pH2.15 EC1.44
無色透明酸味無臭
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1305
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10. 天元台高原鉱泉 No.1(地下浸透防止壁正面にみて右) 含鉄酸性水
16.0℃ *pH2.47 EC2.34
薄い黄色透明舌に刺す鉄味酸味を伴う微鉱山排水臭 毒々しい味だ。
11. 天元台高原鉱泉 No.2(地下浸透防止壁正面にみて左) 含鉄酸性水
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14.1℃ *pH2.75 EC1.90
薄い黄色透明舌に刺す鉄味酸味を伴う微鉱山排水臭 毒々しい味。
<参考値>
10.と11の混合水 集湯升より
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13.5℃ *pH2.85 EC2.33
薄い黄色透明舌に刺す鉄味酸味を伴うえぐ味薄い薬品臭 マジ毒々しい味。
+愛の沢湧水群がまとまる。(抗内の流れの速さにビビり怖くて浸かれなかった)
地下浸透防止壁正面
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たまには昭和チックな記撮。
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鉱山排水は大笠山の中を貫く水路を通り、赤い三角屋根の浸透升採水地点へ
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この大地から多数(80本×80m)の穴へぶん投げ地中に開放している現場。
→矢沢、明道沢へ還元→松川合流→米沢市内へと流れて行く。
赤い屋根に集められた排水は完全にクローズドしている。
辺りを散策、諦めかけていた所に大地の穴からゴボゴボと激しい発泡音を確認。
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1415
12. 大笠山浸透井大地混合泉 (愛の沢湧水+坑内水の混合)おこぼれ 酸性水
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12.5℃ *pH2.31 EC1.28
無色透明酸味無臭
穴に突っ込み確保。
スケール感がある浸透台地
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1520 天元台高原駅前着
終了のゴングを一発ずつ天元台へ、ありがとう。
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1532 天元台高原駅から乗車
1537 湯元駅着
1545 駐車場着 活動終了。【参考 : 2日目活動ログ】
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白布温泉に浸かろうとアクセスしたが1600でタイムアウト。あっさり断られた。
白布峠を越え宿に戻りながら
× ペンション蛍 断られた。
メモ ペンションフレージェのタンクのバルブ捻りてえ。。。
清めの湯
〇 剣ケ峯地区 香の湯 800円 (福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ケ峯)
源泉名 磐梯高原裏磐梯温泉源泉
Ca・Na-硫酸塩・塩化物泉 総計 1074mg/kg H20年
・細いパイプ口
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45.1℃ ※pH4.83 EC1.62
無色透明微温泉>鉱物臭(8:2) 微ツル感
シンプルな構造の浴舎、湯の使い方は真面、源泉は横にある。
始めはよかったが後からドカドカ客が押し寄せてきた。
脱衣場が狭く、入り待ちで渋滞していた。野山で自由気ままにやっている人間にはむかんところだ。
中津川渓谷レストハウスで車中泊
合宿3日目へ
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10/9(月)祝日 晴れ
合宿3日目 裏磐梯銅沼(あかぬま)周辺の湧水調査編
0630 起床、朝食、準備
移動
0825 裏磐梯スキー場 駐車場着
0830 登山開始
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緩いゲレンデ道をえっさえっさ。
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- ネガコン 途中の名無し沼
(16.9℃ ※pH7.16 EC0.28)
踏み込むとプクプクと泡から弱い硫黄臭あり
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0920 銅沼着
今回の戦はこの磐梯山の懐に飛び込む。
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0930 登山道から沼に沿う形で離脱、バリデーションルートへ
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0950 第一噴気帯着
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013 裏磐梯第一噴気帯 造成泉 通称 : 挿し原の穴1
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25.4℃ ※pH7.13 pH1.08
無色透明ほぼ弱酸味無臭 現場では明礬系噴気臭 硫化水素臭は殆ど感じない。
悲しい事に全く汁気がない。勢いよく蒸気を上げているだけだ。
気合いで蒸気に接近し、じろさんはコンビニ袋を巧く使い造成泉造り
おらは岩盤浴と顔面蒸気浴びで一湯とした。
<< オッサン達のインスタコーナー 1 >>
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汁気の無い噴気帯を確認しながら斜面を平行移動
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汁気ナシ
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汁気ナシ
014 裏磐梯第二噴気帯 造成泉 通称 : 挿し原の穴2
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53.9℃ ※pH6.21 EC0.49
薄い灰色泥混じり濁り弱い酸味無臭 現場では弱い硫化水素臭
噴気口近くでH2S Max 11.6ppm
汁気なし、ここでも造成泉を造った。ナイスじろさん。データ用に一部を頂く。
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楽しみ方として、自分はここも岩盤浴と顔面蒸気浴びで一湯とした。嗜好の世界ですから好きにやってカウントします。<< オッサン達のインスタコーナー 2 >>
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- 銅沼湖畔まで移動し流れ込みを確認するが全く流れ込みナシ、汁気なし。
銅沼自体で+1はちょっと疑問があり、パス、真面目に入浴もしなかった。
ズボッた長靴を銅沼で洗ってる。
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下から噴気帯を望む
大岩地帯を中央突破してイエローフォールを目指す。
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大岩地帯、樹林帯を突破して石ころゴロゴロ地帯に出る。
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銅沼を背に右の遥か前方に汁気を感じる斜面を確認。
やっと現れたじゃん。目標に向かって移動。
汁気キタァー
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015 裏磐梯 黒滝鉱泉 通称 : ブラックフォール
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20.3℃ ※pH7.06 EC1.95
無色透明弱い酸味混じり鉄味微鉄臭 ツル感
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2ポイントで浴び。
上部を少し詰めたが汁気ナシ。
調査の最深部で記撮。
下流に流れを追ったが別モノの汁気はなかった。
イエローフォールを目指す。
手前から変な液体キタァー
016 裏磐梯 黄滝鉱泉 通称 : イエローフォール
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16.7℃ *pH2.91 EC3.73
赤茶色透明酸味舌に刺す強烈鉄味を伴う怪しい薬品臭 ツル感
これが冬場凍りつき黄色い滝になる元の液体だった。
※酸味の味覚感覚が合わなくなってきているpH数値。
自宅で確認すると電極の内部が割れていた。※の値は信憑性なし *は再測定修正済数値
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奥の壁面は枯れている。
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このレベルだったらフリーでいける。やらんけど。
記撮し終了。
真冬はこれがイエローフォールになるんだって
ルートに戻りながら確認をするが汁気はこの2ヶ所だけだった。
1415 登山道に復帰
- ネガコン 名無し沼
(13.4℃ ※pH6.40 EC1.75)
温泉成分は何かしら満たしていると思われるが湯口不明でノーサンプル
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黄昏じろさん
1520 駐車場着 着替えて終了。
温泉合宿のミッション全て完了。
この日は4湯のみであったが壮大な懐に抱かれ素晴らしい景色の中、非常に濃い3日目だった。【参考 : 3日目活動ログ】
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仕上げの湯
〇 大塩裏磐梯温泉 ホテル観山 1000円 (福島県耶麻郡北塩原村大塩中島道北)
源泉名 大塩裏磐梯温泉旅館組合
Na-塩化物強塩泉 総計20.42g/kg H15年
・大浴場塩殿の湯は温泉利用
45.2℃ pH7.53 EC2.90
無色透明弱苦塩味無臭 (×10希釈 ? )
薄め過ぎと思うが組合の源泉は湯量(60.8L/min)が少ないからしゃーないか。
・渓流大露天風呂はただの沸かし湯
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46.4℃ pH5.48 EC0.12
無色透明無味無臭 正直でよろしい。
真湯と判るととっとと退散。苦しい懐(湯)具合を肌で感じた。
ぼろぼろの体を整えリセット完了。東京に向けて移動の気合いを注入した。
渋滞解消を睨みならが下道移動、鹿沼ICより高速IN
2330 自宅着
おつかれ様でした。では、浴びましょう。
2017.10.23 アップデート