● 山形の湯めぐり-4 温泉合宿&フォローアップ調査 (2018.09.22〜24)

じろさんと標題の調査をやってきた。

夜行移動
距離407km  約5時間 平均時速75km/h
0235 現着山形道下り線寒河江SAで車中泊

9/22(土) 小雨一時曇り時々晴れ
起きたらじろさんがタイミング良く現れSAから移動して粋な計らいでまずは目覚めの湯から
〇 寒河江温泉 寒河江花咲か温泉ゆ〜チェリー 350円 (山形県寒河江市大字寒河江字久保)
(1)源泉名 新寒河江温泉
単純泉 総計733.7mg/kg  (H21年)

・内風呂 銅の湯 44.2℃ pH7.47 EC0.80
・掛け湯       40.7℃ pH7.96 EC0.77
薄い黄色透明無味微臭素臭 ツル感

敷地の外れにある足湯を浴後に確保
(1)源泉名 新寒河江温泉
単純泉  総計 691.0mg/kg   (H20年モノが掲示)
・第1号足湯
  45.8℃ pH7.62 EC0.76
薄い黄色透明無味微臭素臭 ヌルツル感

・最上川ふるさと総合公園修景施設内足湯
  湯が張ってなかった。
どちらの足湯も浸かれる位作りが良い。

(2)源泉名 寒河江花咲か温泉 1号泉
含硫黄-Na・Ca-塩化物泉  HS(-) 1.7mg H2S 2.4mg   総計 24,380mg/kg   (H26年)

・内風呂 銀の湯   45.8℃ pH6.71 EC20.00以上
無色透明強塩味弱硫黄臭 ツル感
この浴槽が一番人気。

(3)源泉名 寒河江花咲か温泉 2・3号泉
Na・Ca-塩化物泉 総計 23,260mg/kg   (H23年)
 
・露天 金の湯  42.9℃ pH6.84 EC20.00以上
無色透明強塩味弱鉱物臭 →浴槽で薄い黄褐色色濁り ツル感
一度で3度美味しい贅沢な温泉施設、これだけ個性的な3源泉を触れられる所ってそんなにないと思う。
朝っぱら大忙し、眠気もすっ飛び一気にスイッチON !! 突入。

SSスタート
〇001 銅山跡排水 鉱山汁 
穴からのぶん投げ水
    (1)12.1℃ pH9.42 EC0.35
無色透明微鉄味無臭
穴から出る汁を見ると何だか燃えてくる。流れた先に巨大露天風呂があるが、やらなかった。

脇の黒ホースより
  (1')12.8℃ pH9.61 EC0.01
無色透明無味無臭
根元不明、ちょっと高アルカリぎみだったから念の為確保。



穴からのぶん投げ水
    (2)11.3℃ pH6.44 EC0.37
無色透明微鉄味微鉄臭 ツル感
別の鉱区からの汁。



× 河島地区 掘削自噴未利用
街に人がいない、誰にも聞けずパス。

〇002 樽石須磨地区鉱泉 (村山市樽石須磨)
野良鉄群
    (1)16.2℃ pH6.30 EC0.01

  (2)18.1℃ pH6.30 EC0.01

    (3)12.9℃ pH6.10 EC0.08
どれも概ね無色透明微鉄味無臭
炭酸成分は感じない。
本物は?? 口元が判らないからどれも怪しく見えてくるが、草ぼーボーでよく判らん。念の為、3ヶ所から確保した。



× 深沢湯の入鉱泉 (村山市深沢)
沢に向かう入口に取り壊された湯小屋の基礎部が確認出来る。
高鳴る鼓動、美麻村の高地鉱泉のトキメキを思い出す。
  有力な情報を掴み短期決戦で地上部隊を投入する、、、


のっけから微かな硫黄の匂いを感じ、釣られグイグイ前進するが現物を確認することは出来なかった。

 よく判らん、帰り道で黒いホースもあったが硫黄汁の痕跡がない。


 狐に抓まれた感じ、日没近くなり諦める。
※いかん、3時間近くの活動となったが飲み物・食料も持たず突っ込んだ挙句
蔓に足を取れら背中から派手に落下する始末、秋の沢初陣は散々な結果となってしまった。

沢水ネガコン
(15.7℃ pH6.36 EC0.00)
次回は絶対に決着を付けてやる。

清めの湯
〇 花笠温泉ふくの湯 400円 (尾花沢市新町)
ふく乃湯源泉 2016年に新規開設
Na-塩化物泉 OH(-) 1.7mg  総計 4,429mg/kg  (H28年)
  38.2℃ pH7.98 EC0.25
無色透明無味無臭 弱ツル感
pH10の感覚、塩は感じない、どないなってるねん。体が綺麗にだけはなりました。

1日目終了、徳良湖湖畔駐車場で車中泊
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9/23(日) 2日目 <層雲峡コースで鉄汁集めプレイ>  (尾花沢市鶴子)
0600 起床
0705 移動開始→新鶴子ダム→林道

0810 駐車場からSSスタート 小屋の管理人より多少のアドバイスを頂く
 

 


0900 連絡道4で沢まで降下
0915 入渓


少し歩いた所で沢水ネガコン
(12.5℃ pH6.90 EC0.27)

01.はぐれ染み出し 鉄汁
  19.8℃ pH6.26 EC1.13
無色透明若干硬水味無臭
インパクトは弱いが液体に重みがあり確保。

  徐々に川床が変色して行く。

 



02.左岸よりジワリ湧出 鉄汁
  10.6℃ pH4.21 EC0.88
無色透明微鉄味微鉄臭

03.左岸壁面びろびろ染み出し 鉄汁
 12.9℃ pH3.99 EC0.92
無色透明微鉄味無臭

中間部沢水ネガコン
(13.0℃ pH4.65 EC0.42)

04.右岸壁面上部湧出 鉄汁
  13.3℃ pH3.37 EC0.62
無色透明微鉄味無臭
支沢ではない明らかに成分を含む鉄汁、もちろん確保です。でも上まで行く元気はない。



05.右岸足元湧出 鉄汁
 12.6℃ pH3.84 EC0.76
無色透明微鉄味微鉄臭

06.左岸石ころV字壁面湧出 鉄汁
 12.4℃ pH2.52 EC1.09
無色透明酸味無臭

1204 大沢小屋着
  利用者はいる様だ。内部煤臭い。

07.右岸流れ込み 鉄汁
 13.9℃ pH2.92 EC0.45
無色透明重みのある味わい微鉄味ほんわり鉱物臭
↓↑
沢水ネガコン
(13.4℃ pH4.02 EC0.29)

08.右岸壁面吹き出し 緑藻付き薄い鉄汁
 12.0℃ pH3.98 EC0.35
無色透明硬水味無臭

09.右岸第一鉄テーブル 鉄汁
  9.4℃ pH4.01 EC0.55
無色透明微鉄味微鉄臭

10.右岸第二鉄テーブル 鉄汁
 10.6℃ pH3.97 EC0.51
無色透明微鉄味微鉄臭
第一、二はやりどころだったかも。機会があったら次回の課題。

11.鉄魂脇湧出 鉄汁
  8.7℃ pH3.82 EC0.54
無色透明微鉄味弱鉱物臭

12.右岸スポット湧出 鉄汁
  10.9℃ pH3.89 EC0.45
無色透明微鉄味微鉄臭
少し奥まったところ

13.岩下穴湧出 鉄汁
 11.1℃ pH3.96 EC0.80
無色透明弱鉄味微鉄臭

14.左岸岩間割れ目染み出し 鉄汁
  12.7℃ pH3.65 EC1.12
無色透明硬水鉄味微鉄臭
じろさんは後取りのヤツ。

15.右岸壁面湧出群 鉄汁
  (1)11.0℃ pH3.86 EC0.38

  (2)9.1℃ pH4.06 EC0.29

  N/A
無色透明微鉄味微鉄臭
細かくやるともう少し拾えそう。

16.左岸大口脇から染み出し 鉄汁
  11.5℃ pH3.21 EC1.15
無色透明弱い酸味微鉄味微鉄臭
試掘の跡?

17.右岸鉄魂 染み出し 鉄汁
  10.3℃ pH3.90 EC0.33
無色透明微鉄味微鉄臭
トリガーとなったページの像と思ったが別モノだ。

18. 右岸ポケット湧出緑藻付き 鉄汁
  11.6℃ pH3.85 EC0.78
無色透明微鉄味微鉄臭

19. 右岸岩下湧出 鉄汁
  11.1℃ pH3.71 EC0.53
無色透明微鉄味微鉄臭

20. 右岸広いバンドの湧出地帯 鉄汁
   12.5℃ pH3.35 EC0.66
無色透明微鉄味微鉄臭
この辺がボスキャラかな。やりどころ。

 

21. 右岸壁面穴湧出 鉄汁
   11.0℃ pH3.39 EC0.57
無色透明微鉄味微鉱物臭

22. 左岸砂利斜面染み出し 鉄汁
 12.7℃ pH3.13 EC1.30
無色透明微硬水鉄味微鉱物臭

淵の深い小滝に阻まれる。帰りの時間を考えここで終了。
どうもページの像のブツはこの先みたい。
あと300mで御宝前男滝、うーん。。。卒業と考えたいが少し心残り、コンプリートしたくなった。

23. 妬けの苦しい時の滝つぼ浸かり大混合泉
  13.0℃ pH3.98 EC0.22
無色透明ほぼ無味無臭
どうぞ、どうぞこの先に行かなかったのですか ! 全く信じられません攻撃をして下さい。
どうせ行けてませんよ。

24. 22.脇の弱い硫黄分を含む湧出 弱い硫黄汁
 12.2℃ pH3.32 EC1.34
無色透明重い硬水味微鉱物>硫黄臭

1340 ここから復路

25. 左岸砂利斜面湧出群 鉄汁
  (1)11.8℃ pH3.45 EC1.24
無色透明重い硬水味微鉱物>硫黄臭
左岸からの産物は比較的成分しっかり傾向にあり

  (2)N/A

 

 

※戻りながらじさろん14.をフォロー
1440 大沢小屋着

26. 左岸大岩横染み出し 取りこぼし 弱い硫黄
   13.1℃ pH3.81 EC1.05
無色透明微硬水味微硫黄臭
弱いが純ピンの硫黄汁だ。 確かに接近すると匂いのアピールはある。
ナイスじろさん
↓↑
沢水ネガコン
(12.8℃ pH4.08 EC0.40)

 

蛇ヶ渕の難所を通過中
第二段階のルートを一瞬見失った。少し焦ったところに
にょろにょろと蛇が現れその下の鎖場を見事に誘導してくれた。
蛇ヶ渕とは良く付けた名前だわ。蛇さん、ありがとさん。
 

27. 大岩下染み出し 取りこぼし 弱い硫黄
  13.3℃ pH4.59 EC0.29
無色透明無味微硫黄臭
ネガコンとの差は殆どないが硫黄臭は確認できる。
↓↑
沢水ネガコン
 着色が弱くなってくる。
(13.5℃ pH4.52 EC0.30)

1640 合流地点着
・出会い沢水を確認
  (14.1℃ pH4.54 EC0.29) 
沢床が徐々に薄い赤茶色に染まって行くのだが天然のグラデーションが絶妙すぎて
気が付くと沢床が派手に染まっている感覚。
総括すると液は酸性よりだが派手な酸味は殆どない。又、鉄汁に炭酸分もない。
小屋から先の湧出地帯がメインとなり層雲峡の沢を着色している。

・グラビからの沢水
 (14.0℃ pH5.20 EC0.06) 
沢床が綺麗、滑りやすい。結果、おとなしい沢で助かったわ。

1655 林道まで戻り
 

1745 駐車場着
 
SS終了 総調査時間≒9時間30分 疲れました〜。
残り滝までの取りこぼし分が気になりますが一旦は卒業でしょうね。

  2018.09.23 トラックログ層雲峡
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清めの湯
〇 徳良湖温泉花笠の湯 350円 (尾花沢市大字尾花沢)
2源泉運用
(1)源泉名 徳良湖源泉 + 徳良湖2号源泉
単純泉  総計 499.4mg/kg  (H20年)
 40.7℃ pH6.33 EC0.56
無色透明無味無臭 ツル感

(2)源泉名 徳良湖2号源泉
単純冷鉱泉  総計 170.3mg/kg  (H20年)
 水風呂で利用?  19.6℃ pH7.05 EC0.13
無色透明無味無臭 微ツル感
キャンプ場横の施設、賑やかでした。

2日目終了、徳良湖湖畔駐車場で車中泊
※ じろさんにハンドル操作の誤り2ヶ所を指摘された。
集中力の切れが原因だと思うが
重大なインシデントと捉え、是正として
どこかのタイミングで矯正視力を整え、安全には安全を心掛けなくてはいかんな。
いつまでも若くはありません。
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9/24(月)祝日 曇り
0600 起床
0650 移動しながらフォローアップ
〇003 大浦採石場鉱泉 (北村山郡大石田)
    13.7℃ pH6.51 EC0.06
無色透明微鉄味無臭
今回拾ったブツと藤澤さんが拾ったブツが符号するかは不明だが鉄汁は確保しました。

〇004 大浦鉱泉 (北村山郡大石田)
    16.7℃ pH6.82 EC0.55
無色透明無味無臭
始めとんでも藪漕ぎになってしまったが、冷静に対応してなんとか確保しました。ぽっんとある、渋い雰囲気。
藤澤さん、北海道からのサポートありがとう御座いました。 蛇が現れたところが退散の知らせだった。

〇005 赤松鉱泉 道路脇の鉄汁 (最上郡大蔵村赤松)
  14.8℃ pH7.08 EC0.12
無色透明微鉄味微鉄臭
怪しくはないが野良モノ

〇006 本合海鉱泉 鉄汁 (新庄市本合海)
・石碑横鉄汁 
  (1)12.1℃ pH6.31 EC0.24
無色透明弱鉄味微鉄臭 

・工場横 鉄汁
  (2)15.0℃ pH5.95 EC0.25
無色透明弱鉄味微鉄臭
両者、割としっかりモノ

 

〇007 左道鉱泉 道路横側溝下段パイプ 鉄汁 (最上郡鮭川村 )
 8.0℃ pH5.73 EC0.26
無色透明微鉄味微鉄臭
じろさん、よく気が付きました。

〇008 松沢鉱泉 道路横ひょっこり染み出し 鉄汁 (最上郡鮭川村)
  17.7℃ pH5.91 EC0.05
無色透明微鉄味無臭
まさに野良テツ、季節限定のオーラを感じた。

〇009 谷地鉱泉 旧油田井公民館裏 (最上郡真室川町)
  21.3℃ pH6.22 EC20.00以上
薄い黄色僅かに濁り塩微鉄味微鉄臭+ガス発泡あり
田んぼの脇にひっそりと出ていた。これは良い。
ばあちゃんが親切の教えてくれた。

× 小国川流域の物件 
 地元民から有力情報も掴み、二度も地上部隊を投入したのに

 

  
うーん、確かに硫黄臭は確認できたが現物不明、ノーコンタクト。痕跡すら判らんかった。
この真偽、決着も次回の課題となってしまった。

× 最上郡真室川町
及位鉱泉→更地源泉位置探さずパス
鏡沢鉱泉→住人不在でパス

〇010 谷口銀山跡 一番けむり坑鉱泉 鉄汁 (最上郡金山町谷口銀山)


  10.7℃ pH6.37 EC0.08
無色透明微鉄味無臭
本気でやったらまだまだ汁は眠っているのか? 採取した場所、良く見ると底なしみたいエライ怖いわ。

〇011 黒パイプ引き湯 (新庄市)
  19.5℃ pH6.40 EC0.01
無色透明無味無臭
今は池に引き湯されているのみ。
オーナーの話によると、パイプは寸断されかなりコンタミ状態らしい。念の為、源泉は確認したいところだ。



夕食をして
じろさんとはここで解散。

〆の湯
〇上山温泉 下大湯共同浴場 250円 再訪 (上山市十日町)
 

利用源泉 上山地区1号2号3号源泉 貯湯槽
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 総計 2,529mg/kg (H22年)
  59.2℃ pH5.85 EC3.85
無色透明微塩味無臭 しっかりツル感
利用者と番台が一体感ありの銭湯、通りすがりの利用者でも挨拶ひとつで打解ける。日本のよい習慣です。
これで全て終了。
合宿3日間の計画、ルート・ターゲット選択等はほぼじろさんにお任せでした。
スミマセン、助かりました。どうもありがとうございます。

2030 上山発から東北中央道→東北道 378kmほぼノンストで一気に自宅を目指す。
0035 現着

次回も取りこぼしをフォローしながら頑張りましょう。

では、浴びましょう。

                                        2019.01.12 アップデート


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