●大阪府南部エリアの鉱泉めぐり (2019.04.13〜14)

じろさんと標題の鉱泉めぐりをしたきた。
藤澤さんには事前に情報提供をして頂き大変助かりました。ありがとう御座います。

4/13(土) 晴れ 
0618新横浜発のぞみ 1号→新大阪0822着
在来線を乗り継いで前入りしているじろさんが待つ河内長野駅へ
0930 現着
0940 駅前ロータリーで合流し活動開始
列車利用の遠征は久しぶりなので装備品の選択は悩むところはあるが千葉での活動をイメージしてチョイス。
ベストは作業着ぽい格好+ピン付長靴を履きそのまま現地入りが一番正しい選択と考えだが
少し勇気が足りず普通の格好で来阪したことが反省点。来年は気合いで始めからピン付長靴を履いて臨みます。

001. 河原の露天(1)
 (1) 14.7℃ pH7.31 EC12.94

  何故誰も浴者がいないのだ。

(2) 大露天
 

 (2) 15.7℃ pH6.60 EC12.96
共に無色透明塩炭酸味弱鉄臭
和歌山には川湯仙人風呂がある様に、なるほど大阪にも百人風呂があったのねん。
当時、入浴者はいなかったが、暖かい季節になると賑わうのかな。
桜が咲く時期に一足早く浸からせて頂いた。 実に素晴らしいロケーションだ。これだけでも来た甲斐があったと言うものよ。

× 護岸 土管からの湧水
  11.3℃ pH8.36 EC0.75
無色透明無味無臭
怪しさ全開の物件。エビデンス弱し、パスした。
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002. 暗渠内土管 鉄汁
  16.0℃ pH7.51 EC0.50
無色透明弱鉄味弱鉄臭
鉄析出はあるにしろ、先人はよく流れの先を追いかけたと思った。



003. コンクリート水抜き穴染み出し 鉄汁
 14.3℃ pH7.43 EC0.26
無色透明微鉄味微鉄臭
こいつはバッタもんでしょう。近所のおやじに訊いたけど、鉄分の多い水は出る地域らしいが
そのものズバリの答えはありませんでした。 バッタ汁で我慢し先を急ぐ。

004. 鳥地獄鉱泉 手前溜まり池
 

  10.5℃ pH6.58 EC0.32
無色透明弱炭酸微鉄臭
上部の溜まりには獣3匹が無きモノになっていた。
そいつらがいなければどちらかの浴槽で浸かっていたかも。現場では全く匂いを感じなかったが
部屋のユニットバスでじろさんが浴びた時とんでも悪臭を放ったそうな。
通りで風呂から戻った際、室内で嗅いだ謎の腐敗臭はこれだったのね。
間接でこれだから現物のスメルはマジ強烈そうだ。
自分はペット節約の少量サンプルの為、影響度は軽微でしたが、、、
飲泉した事はとてつもないショックです。思い出すだけでも吐き気が襲ってくる。。。。
二度と行きたくないが、ピュアな状態で浸かれなかった事が心残り。

005. 地獄下 鉄汁染み出し 鉄汁
  20.3℃ pH6.45 EC0.16
無色透明微鉄味無臭
湧出口不明の染み出し汁。怪しい物件。
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006. 
 

・右岸石垣下染み出し 野良もの
 11.3℃ pH6.53 EC0.68
無色透明微鉄炭酸味微鉄臭

・左岸高架下染み出し 野良もの
 12.5℃ pH6.21 EC0.84
無色透明微鉄炭酸味微鉄臭

・緑藻付びろびろ
  16.9℃ pH7.06 EC4.52
無色透明炭酸弱塩微鉄味微鉄臭
液体は良いが塊りがキモイ。

・橋の下近く湧出
 17.1℃ pH7.42 EC2.92
無色透明炭酸微塩微鉄味弱鉄臭
まずこれが目に飛込んでくるヤツ。

・ボスキャラ
  21.2℃ pH7.59 EC5.37
無色透明炭酸塩微鉄味弱鉄臭
蓄積された析出物のアートが素晴らしい。
ズボズボにはならない堅い地盤。どーんと浴びましょう。
実に面白い空間だ。 満足満足。じろさん再訪のお付き合いありがとうございました。
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007. 鬼の盥
・派手な壁面染み出し
  12.7℃ pH7.77 EC2.89
無色透明弱塩鉄炭酸味弱鉄臭

 上部を確認。

・滝横染み出し
13.6℃ pH7.38 EC1.13
無色透明微鉄味無臭

・丸コンクリートバス
  12.6℃ pH6.38 EC6.44
無色透明炭酸塩鉄味鉄臭 サラ感

 
鉄pptがバスに大量蓄積されている、鉄だまり風呂。
体はとんでもなく汚れるが川で洗い流せるから案外お気軽にやれます。

・少し下流の壁面染み出し
  12.5℃ pH6.82 EC4.36
無色透明弱炭酸塩鉄味弱鉄臭

一歩外れると新興住宅地やマンションが立ち並ぶ場所
このギャップ感はいつまで存続するのだろうか・・・
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× 源泉井戸
 
枯渇、液体が無かった。タンク櫓も撤去されていた。

 
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008. 橋鉱泉群
メンテ用梯子を借りて降下
橋下付近鉱泉群


・左岸(1) 染み出し
  13.4℃ pH7.07 EC9.45
無色透明塩弱鉄炭酸味弱鉄臭

・左岸(2) 染み出し
  12.0℃ pH6.94 EC10.42
無色透明塩弱鉄炭酸味弱鉄臭

・右岸(1) コンクリート管下
  12.8℃ pH7.22 EC8.94
無色透明塩弱鉄炭酸味弱鉄臭

・左岸(3) 染み出し
  14.0℃ pH 6.98 EC7.36
無色透明炭酸塩弱味弱鉄臭

・右岸(1) 橋下近く染み出し
 14.0℃ pH7.09 EC3.23
無色透明弱塩弱鉄しっかり炭酸味弱鉄臭
見た目はしょぼだがこの炭酸味が一番強烈だった。
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・擁壁面割れ目染み出し
  12.3℃ pH6.67 EC11.26
無色透明弱炭酸苦塩弱味弱鉄臭
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上流に向かって


・擁壁下部 染み出し
  17.7℃ pH7.42 EC7.95
無色透明弱炭酸苦塩弱味微鉄臭

・擁壁はぐれ染み出し
  15.6℃ pH7.20 EC9.93
無色透明弱炭酸苦塩弱味微鉄臭

観察すると
橋より下流にもいっぱ析出物痕あり、真剣にやるならきちんと時間を割かなればならんと思った。
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009. 橋下鉱泉 
 14.2℃ pH7.49 EC1.82
無色透明弱鉄炭酸味微鉄臭
単品モノ
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〇 やどり温泉 いやしの湯 部屋:紅葉 楽トラ 7,130円/人 (和歌山県橋本市北宿)
源泉名 やどり玉川峡温泉
Na-炭酸水素塩・塩化物泉 総計 ≒1018.7mg/kg  H29年
  41.8℃ pH8.67 EC2.82
無色透明弱い硬水味微焦げ硫黄臭 ツル感


風呂より宿泊した建屋が貸別荘風、たまにはこんな雰囲気の施設もよい。
夜飯で利用した食堂もボリューム満点。泊まって大正解だった。 来年もここで確定かな?!
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4/14(日) 曇りのち小雨

 



010. 
本命
  (1) 14.1℃ pH7.87 EC1.91
無色透明弱炭酸鉄味弱鉄臭


畑の中にしっかりした造りのタイル張り風呂跡を確認。
資料とも符合した。OK

対抗
  (2) 15.5℃ pH7.46 EC2.11
無色透明弱炭酸鉄味弱鉄臭
上記に比べると野良+くされ
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011. 棚田鉱泉 コンクリート升穴染み出し 鉄汁
  11.6℃ 8.03 EC0.67
無色透明微鉄味無臭
棚田が見渡せる位置にある。記撮をするので停車させた時にじろさんが気が付いた。
完全な野良もの。たまたま見ちゃたから的産物。本来はN物件なんでしょう。
名前は可愛く付けておきましたが、これだけで大阪入りはあり得ない系。
だから大丈夫です。季節によっては消滅もありそうな貧弱レベル。
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012. 神社下の沢周辺
・ミニダム左脇染み出し
  14.6℃ pH8.04 EC0.41
無色透明微鉄味微鉄臭

・ミニダム手前染み出し
 12.1℃ pH6.99 EC1.17
無色透明微鉄僅かに炭酸味微鉄臭

・右脇しょぼ染み出し
 11.8℃ pH6.19 EC3.42
無色透明微塩鉄僅かに炭酸味微鉄臭
ショボイが味では一番存在感があった。

・魚地獄 中染み出し
  13.9℃ pH7.20 EC2.97
無色透明-微鉄臭
湧出口で小魚が死んでいる。そのままです。

のみ不可の天見温泉南天苑が巨大な壁だ。
紀温泉修験道のスタンプ集めイベントがあるが、どのみち浸かるには食事をしての最低6000円〜が掛かる。 
O/Fないのかな・・・
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013. 林道脇鉱泉群
・滝手前染み出し
 12.8℃ pH6.64 EC7.74
無色透明弱塩炭酸味微鉄臭

・滝横染み出し
 12.3℃ pH8.19 EC0.62
無色透明微鉄味微鉄臭

ここから滝上部
 自分はパスって
ひらめいた。

・岩肌染み出し
 9.0℃ pH7.32 EC0.41
無色透明微鉄味微鉄臭
↓↑
ネガコン沢水
(8.8℃pH8.18 EC0.25)

・壁面染み出し
  9.9℃ pH7.40 EC0.25
無色透明微鉄味微鉄臭

 着色が無くなった所で引き。
ネガコン上部沢水
(8.6℃ pH7.42 EC0.15)

 戻って

・滝壺混合泉
 9.8℃ pH7.42 EC0.26
無色透明無味無臭 サラ感 冷たいだけ。
まとめて処理した。
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014. 
・ミニダム脇の染み出し 鉄汁
  10.3℃ pH7.31 EC0.52
無色透明微鉄味微鉄臭
↓↑
ネガコン沢水
(9.6℃ pH7.27 EC0.57)

 ほとんど千葉のノリになってきた。

・砂防ダム口 鉄汁
  11.7℃ pH6.82 EC0.82
無色透明微鉄硬水味微鉄臭(何となく炭酸が存在する様な気もします)

・泥場染み出し 鉄汁
  11.2℃ pH7.33 EC0.58
無色透明微鉄硬水味微鉄臭
独立してぽく見えたから抜いたが微妙な立ち位置の汁。

・泥場染み出し 鉄汁
 11.2℃ pH6.95 EC0.53
無色透明微鉄味微鉄臭
これはセーフでしょう。

・岩肌染み出し 鉄汁
 10.0℃ pH7.17 EC0.38
無色透明微鉄硬水味微鉄臭

 頼むから終わってくれ、と思うがまだ着床は続く

・壁面びろびろ 鉄汁
9.9℃ pH7.05 EC0.31
無色透明微鉄硬水味微鉄臭

・砂防ダム口 鉄汁
  9.6℃ pH7.17 EC0.19
無色透明微鉄硬水味微鉄臭
手前でpH計を落としたがじろさんが拾ってくれていた。紛失するところでした。感謝です。
この砂防ダムを交わし終了。

ガスだけの地獄は見事にロストした。
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× 地獄

入口を間違え竹藪を2周彷徨った挙句、まさかのロスト (涙)
ロストがあったから第二期アタックを起動する事になった訳で
面白そうな地域だし結果オーライとしましょう。次回は浸かります。
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015. 佐野温泉 源泉かけ流しかつらぎ温泉八風の湯 (伊都郡かつらぎ町佐野)
外出し足湯 第五源泉で接液。
源泉名 かつらぎ温泉八風の湯 第五源泉
含鉄-Na-塩化物強塩低温泉  メタホウ1126mg  総計31.86g/kg  H26年
  39.3℃ pH7.67 EC17.10
薄い黄色濁りCa>Na(7:3)味微温泉臭+弱塩素臭
生源泉は分析表のスペックからすると相当に素晴らしそうだ。
ECが振り切れなかった事から足湯は希釈しての運用か。
本当は施設利用者のみの足湯だった、張り紙をみて後から気が付いた。手遅れOK
知らぬが仏、堂々やっていると施設利用者に見えてくる。
レポをまとめるのにWebページで詳細を確認したが第2〜5の源泉を使用している。
利用状況、分析表も明確に公開されている。好感触だ。ささっさ浸からず、とりあえず足湯で押さえておき
別との時に宿泊し残りの源泉をしっかり押さえたいと思った。しかし、こんな施設でよう5本も掘るわと感心した。

1650 橋本駅(橋本市古佐田)まで送って頂き、ここで解散。

じろさんには現地での運転、行くまでの事前の下調べ、資料作り等。何から何まで色々とありがとう御座いました。
また配慮のないドアの開け閉めスミマセンでした。無事に戻れて良かったです。

在来線を乗り継ぎ
1906新大阪発のぞみ50号→新横浜2114着 自宅着2200

では、浴びましょう。

                                  2019.05.19 アップデート


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