●万座・草津周辺の取りこぼしフォローアップ調査 2020.11.07〜08

万座・草津周辺の取りこぼしフォローアップ調査を2020.11.07〜08じろさんと藤澤さんで実施してきました。

関越道夜行移動 万座ハイウェイ夜間無料スルー 万座空吹き亭で車中泊
11/7(土) 晴れ時々曇り
初日はじろさんと
<本白根山西側噴気帯の再調査> 万座地区
0850 活動開始


ネガコン沢水
 (7.7℃ pH3.31 EC0.55)



・ 地獄入口手前怪しいびろびろ 酸性汁
 6.5℃ pH2.23 EC1.95
無色透明酸味無臭
↓↑
ネガコン沢水と比較
(6.9℃ pH2.12 EC2.62)

白根沢中間点入口


【エリア12 白根沢中間点】
・ 唯一元気な垂れ汁横@ 右木下染み出し 冷酸性硫黄汁
 6.3℃ pH2.04 EC3.74
無色透明強酸キシ味強硫化水素臭
前回取りこぼし分

ネガコン沢中央部
(7.0℃ pH2.03 EC3.14)


・ 唯一元気な垂れ汁横A 左斜面上部染み出し 冷酸性硫黄汁
7.2℃ pH2.19 EC3.50
無色透明強酸キシ味強硫化水素臭
前回取りこぼし分

・ 斜面石ころびろびろ 冷酸性硫黄汁
7.0℃ pH2.13 EC4.20
無色透明強酸キシ味強硫化水素臭

・ 怪しい溜まり水 酸性水
6.2℃ pH2.13 EC4.17
無色透明酸味無臭

【エリア13白根山】 
入口

 右股から
 


・ 怪しい斜面染み出し汁@
7.0℃ pH3.10 EC0.50
無色透明微鉄弱い酸味無臭

・ 怪しい斜面染み出し汁A
7.0℃ pH3.15 EC0.68
無色透明微鉄弱い酸味無臭

・ 怪しい斜面染み出し汁B
7.1℃ pH3.27 EC0.33
無色透明微鉄味無臭
↓↑
ネガコン沢水
(4.6℃ pH2.35 EC2.53)
むしろ沢水の方が重い。勘定はおまかせ。

  右股上部で記撮

笹を掻き分け隣の股へ

  決定打不足記撮のみ

抜けすぎて
左股に
ネガコン沢水上部
  (6.2℃ pH3.76 EC0.06)
反応を起こし沢床を赤茶色に着色している。

 決定打不足確実な汁気なし。

中央よりやや左股
・ 怪しい湧水群
代表箇所で測定
  6.1℃ pH3.30 EC0.33
無色透明硬水感無臭

 

 エリア13はさほど恐怖感はない。

移動して
中股
ネガコン沢水
  (8.2℃ pH2.13 EC3.98)

・ 染み出し沢水
 7.7℃ pH1.47 EC20.00以上
無色透明強烈レモン味無臭
うん、これは本物。頂き。

総評、東側が2018年に噴火した際
西側も動意付き活動が活発化していると読みを入れ今回の再調査を起動したが
エリア13は殆ど活動を停止状態。激しい火山性ガスの噴出はどこにも無かった。
唯一の火山性ガスの噴出箇所はエリア12の中間部のみであった。前回調査とほぼ同じ状態。
エリア13で火山性を彷彿させる出し汁はEC20振り切りのストロング酸味汁のみであった。
自分は前回エリア12でびびりが入り、大して動けなかったが
今回は縦横無尽の行動ができ、当時の弱虫を払拭、心残りが解消された。

ビックな地獄の暴れん坊将軍を目指したいと思う。

帰り
取りこぼし分を確保
  中間部ではマスクを着けて抜ける。

・ 木の下砂地染み出し 冷酸性硫黄汁
7.7℃ pH2.34 EC2.23
無色透明強酸味弱硫化水素臭

・ 怪しい染み出し 酸性汁
7.3℃ pH2.59 EC1.32
無色透明酸味無臭
↓↑
ネガコン沢水
(8.0℃ pH2.25 EC1.32)

 
1455 空吹き亭に戻り活動終了 (活動時間≒6時間)


サブGPS  ガーミン フェニックス5Sよりログ

清めの湯
○ 万座温泉 豊国館 500円 再訪 (群馬県吾妻郡嬬恋村干俣)
 

源泉名 苦湯(豊国館)
酸性・含S-Na-硫酸塩泉 H(+) 7.08mg 遊離H2S 109mg  総計 1.53g/kg  平成22年

  57.7℃ pH2.20 EC2.53

  N/A
無色透明強酸味硫化水素臭 浴槽で薄い空色濁り フワツル感
心も体も温まる。確かに温度はご馳走だ。

たっぷり時間が余った。長い夜を迎える。
空吹き亭で自炊夜飯
早寝早起きプランで同場所で車中泊 宿泊費100円寄付
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11/8(日) 晴れ時々曇り
0400 起床、万座ハイウェイが寝ている隙に料金所を突破する作戦。
0420 万座空吹き亭発
    ゲートスルータダ。早起きは1070円の徳。
草津入り
0545 目覚めの湯
○ 草津温泉 西の河原 新規はぐれ石組みミニ露天 新設新規
  38.1℃ pH1.94 EC4.59
無色透明強酸味硫化水素臭 浴槽で沈殿舞い少し濁り ツルサッパリ感
5日前天ちゃんと散策していた時に見つけた。
西の河原無料露天愛好家会長である自分のために用意してくれているに違いない。
作品の創造者にに感謝、有難く頂く。

○ 草津温泉 西の河原 二段石組みミニ露天上段
 43.3℃ pH1.87 EC5.17
無色透明強酸味硫化水素臭 浴槽で沈殿舞いで白色濁り ツル感
熱いがコンプリートのため気合いで浸かる。

下段 再訪
 
早朝ミッションのナイスアシストに感謝です。
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0645 草津入りしている藤澤さんと合流
0735 移動
本日のメイン 毎度の3名で
<第2次大沢川の源泉調査>を開始

0750 第5駐車場の奥に着 部隊投入活動開始

今回は細かく手当たり次第汁モノを確保して行きます。

 

この滝の左に昔一世風靡した露天がある。

ここを基準に上部、下部に分けて調査します。まずは上部から

・ ミニ滝横岩下染み出し Ca汁
12.1℃ pH5.00 EC0.72
無色透明Ca味無臭

・ 石下染み出し 土類系汁
 18.2℃ pH5.78 EC3.45
無色透明微Ca鉄味微鉄臭

・ 岩間染み出し Ca系汁
13.0℃ pH5.53 EC0.66
無色透明微Ca味無臭

・ ホワイティー露天 再訪
 N/A
記撮のみ
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右岸の斜面を登ると現着
 
5日振りにやってきました。

常布の滝横 穴シリーズ
・ 試掘坑 ? 再訪 (1)
  20.8℃ pH3.08 EC3.38
無色透明微酸味鉄味無臭

・ 滝側 コウモリ穴
  23.7℃ pH3.19 EC3.19
無色透明微酸味鉄味無臭
温い汁が垂れている。 滑ったら真っ逆さまなのでこの穴はパス

・ 祠 (2) お手頃の穴
  16.3℃ pH2.96 EC3.20
無色透明微味鉄味無臭

・ 祠 (3)
 17.7℃ pH2.96 EC3.46
無色透明微酸味鉄味無臭

 
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滝周辺廻り
・ 滝下右岸染み出し
 16.0℃ pH2.92 EC3.56
無色透明微鉄酸味無臭

ネガコン滝下水
(13.1℃ pH2.56 EC2.93)

・ 滝下左岸染み出し@
1 2.7℃ pH3.22 EC1.23
無色透明微鉄酸味無臭

・ 滝下左岸染み出しA
15.7℃ pH2.81 EC2.99
無色透明微鉄酸味無臭
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・ 左岸上部からのちょろ流れ@
18.7℃ pH4.14 EC0.53
無色透明無味無臭

・ 左岸上部からの流れA
15.9℃ pH4.17 EC0.54
無色透明無味無臭
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・ 上部祠などからの混合泉
  16.3℃ pH3.42 EC2.53
無色透明微鉄味微鉄臭 ツルサラ感
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戻りながら
・ アプローチ斜面壁染み出し
11.7℃ pH2.94 EC2.00
無色透明なんとなく渋鉄味無臭
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・  ミルクテー露天 再訪
 N/A
記撮のみ
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・ 岩下流れ込み Ca析出硬水
  12.1℃ pH4.44 EC0.56
無色透明無味無臭

・ ホワイテー近く大岩下染み出し Ca系水
 12.7℃ pH4.74 EC0.76
無色透明無味無臭

・ 対岸びろびろ染み出し 色々汁
 14.9℃ pH3.98 EC1.87
無色透明微Ca味無臭

ネガコン沢水
(12.5℃ pH3.69 EC1.43)

・ Ca系湧水溜まり
 12.3℃ pH4.41 EC0.59
無色透明無味無臭 ツル感。 ミキシングすると↓

 
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滝横露天には

若者2名が浸かっていた。今時珍しいな。
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ここから滝下の下部を調査。
・ 岩下染み出し土類系
 25.4℃ pH5.74 EC4.07
無色透明微Ca鉄味微鉄臭

・ 斜面怪しい染み出し
13.5℃ pH3.89 EC1.90
無色透明無味無臭

・ 右岸岩下スポットの染み出し 鉄汁系
14.8℃ pH4.40 EC2.34
無色透明微鉄味微鉄臭

・ 左岸岩下スポットの染み出し 鉄汁系
13.3℃ pH4.45 EC1.96
無色透明微鉄味無臭
Caのミルク汁あり

・ 岩下スポット染み出し
 11.3℃ pH4.32 EC2.02
無色透明微鉄味無臭

・ 岩間染み出し Ca汁
 11.5℃ pH5.30 EC0.60
無色透明無味無臭

・ 左岸岩間染み出し
13.0℃ pH5.49 EC0.46
無色透明無味無臭

・ 怪しい苔汁
13.2℃ pH5.56 EC0.49
無色透明無味無臭
何か成分はあると思うが怪しい。

・ 綺麗な水流れ込み
 12.6℃ pH3.70 EC1.25
ECが高いから確保。
後付になるが淡島より立派な汁に間違いない。

・ 上部からの怪し流れ込み@
10.9℃ pH4.47 EC0.50
無色透明無味無臭

・ 上部からの怪し流れ込みA
10.8℃ pH4.34 EC0.51
無色透明無味無臭
淡島以上○
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まず普通の風呂屋じゃ絶対にやらない怪しい汁をコツコツマメに拾って来た事が報われ
汁神さまが奇跡の空間の扉を開いてくれた。
 

 



【奇跡の空間レインボー露天群】
・ 空色露天
  13.5℃ pH4.74 EC2.59
薄い空色濁り無味無臭 ツル感

・ 薄オレンジ&うぐいす色Mix露天
  14.0℃ pH4.58 EC2.42
薄いうぐいす色濁り微鉄味微鉄臭 ツル感

・ 薄い湯釜色露天
  11.5℃ pH4.66 EC1.99
薄い湯釜色濁り無味無臭 ツル感
色の割に硫黄臭は感じない。

・ 裏もみじ露天
  15.4℃ pH5.30 EC1.80
黒灰色濁り無味ドブ臭 ツル感

・ 岩間染み出し
12.5℃ pH2.68 EC2.43
無色透明微酸味無臭

※他に細かい湧出多数あり
N/A
奇跡の空間と言われる由縁は
昔から何故かここだけ大沢川の流れが遮られており
コンコンと個性豊かな源泉たちが天然石組の露天に注がれ、段々と七色の湯船が形成されている事にある。
草津の奇跡と言っても過言は無いだろう。実に素晴らしい自然の造形美である。
個人的には5日前にも大沢川にいましたが
過去に味わった事がない感動を再訪で得る事ができた。
又、第1次、2次とも短時間に凝縮された切れ味の良いオペレーションであった。


戻り
・ 岩下染み出し
11.4℃ pH4.08 EC1.12
無色透明無味無臭

 


1600 駐車場着 (活動時間≒8時間)
着替えて本日の調査活動終了。
下山して夜飯し解散。


サブGPS  ガーミン フェニックス5Sよりログ  アンテナがない分谷間での感度が悪い。

仕上げの湯
○ 根古屋城温泉 根古屋乃湯 400円 (吾妻郡東吾妻町岡崎)
源泉名 新あずま根古屋城温泉 姫子の湯
Na-塩化物泉 総計 1.54g/kg 平成6年
  44.9℃ pH6.92 EC2.55
無色透明微塩味微温泉臭 ツルサラ感
露天は湯が張ってなかった残念。昭和の香りを残すローカル静かな施設



では、浴びましょう。

                                        2021.01.10 アップデート
                                        2021.01.16 一部修正、追記


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